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◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

1.露天風呂の戦いと温泉パン







 運転手はしきりと路面電車だけでなく路線バスも使える一日パスを勧めてくる。
 「でも・・・確か函館空港シャトルバスじゃない方の路線バスは本数が少なくて不便だと思ったのですが・・・」
 「そんなことないよ。飛行機に合わせてバスを走らせているから・・・」

 その時助け舟が出されなかったら、たぶん自分は押し切られていたと思う。


最終日 2012年8月11日(土)


 四日間の函館旅行最後の日だ。
 函館空港を発つのは夜7時半の飛行機。
 逆算して函館空港には夕方6時半~7時頃には到着しておきたい。

 初日は函館から大沼まで移動してサイクリング、二日目は函館に戻ってきて函館山から夜景、三日目は乗馬と五稜郭。おおざっぱな計画はそんな感じだった。
 今日は何も予定を入れていない。
 函館でやり残したことと言えば・・・ これら五つぐらいかな。

 とにかくまずは朝風呂。
 湯の川温泉まるせんの温泉に入るのも今朝が最後だ。





湯の川温泉まるせんは、卓球台もある卓球温泉なのだ



 今日のまるせんのお風呂の最終目的は露天風呂攻略だ。

 まるせんに到着した一昨日の夜も、昨日の朝も、昨日の夜も、内風呂だけで露天風呂には入れなかった。
 理由はあまりに熱すぎるからだ。

 露天風呂自体は浴室の隅にあるドアを出ればすぐ足元にある。
 ただし何故かそのドアにたどり着くためにはじゃぶじゃぶと浴槽の中を歩いて行かなくちゃならない。

 そしてドアを開けると展望のない小ぢんまりとした岩風呂。
 しかしこの露天風呂を侮ってはならない。
 湯の川温泉の源泉は60度あるのだが、源泉から近いこの宿で浴槽サイズに対して最も投入量が多いのがこの露天風呂なのだ。
 当然激熱。
 あまりに熱いのでたぶんほとんど人が入らない。
 夜に来たときはそもそも暗くて何が何やら判らず、昨日の朝来たときはレナも一緒だったので近寄らず、最後のチャンスがチェックアウト前の今朝となった。

 どうやってこの露天風呂を攻略するかな。

 とにかくどぼどぼパイプから熱い源泉が入ってくるから冷める余裕がない。
 人が入らないということはかき混ぜていないから、浴槽の下の方は表面よりはぬるいと思われる。
 ふと気づくと、端の方にプラスチックの風呂桶と、何故か100円均一ショップに売っていそうな金属製のざるが置いてあった。たぶんゴミなどをすくうためのものだろう。
 ・・・武器はこれだけか。
 せめて草津にあるような長い湯もみ板でもあれば・・・。

 そこでふと気づく。湯口は真正面にある。そこからどぼどぼ熱い湯が出るなら正面突破は回避して、お湯の流れの滞るサイドから攻めたらいいんじゃないか?
 唯一の道具、プラスチックの洗面器を手に、狭い岩風呂の横側に回り、湯もみ湯もみ湯もみー。
 そして一気に・・・は無理なのでそろそろと足から。
 あっちーっ
 でも入った。ちゃんと胸まで入った。熱いからもう出る。
 露天風呂とのアツイ攻防に(一応)勝利。


まるせん露天風呂との熱い戦い



 部屋に戻ってからの朝食は昨夜とっておいてもらった温泉パン。
 カフェまるせん自家製の温泉で発行させたオリジナルパン。

 真ん中に切り込みを入れたまあるいパンは、外はしっかり中はもちもちっとして見た目よりずっしりしている。食べごたえあり。
 ランチタイムにカフェまるせんに行くことができれば焼き立ても食べられる。
 ディナー時にはまず残っていないとか。

 外の天気は曇り。でも予報では晴れてくるはず。
 さあて、荷物を持って出発しようかね。
 函館最終日の始まりだ。


温泉パンを食べて出発だ




4-2市電1日乗車券と市電・バス共通1日券とどちらがお得?へ続く


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