◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

5.乗馬体験に出発

　さて、私たちが乗るための馬たちがぞろぞろと引き出されてきた。
　どの馬たちも道産子馬なので、普通の馬よりも背が低くどっしりした感じだ。

　最初に詳しいレクチャーがあるのかと思ったら、ごく簡単な説明だけでもうどんどんと乗せられた。
　鐙に足をかけてよいしょっと上がる。上がる時だけ手伝ってくれる。
　お尻がすとんと鞍に落ちる。
　目線が思ったよりずっと高くなる。
　そして馬の息遣いで軽く上下するのにびびる。あたりまえだけど生き物に乗っている感触。
　レナだけは身長の問題から最初からつけてあった鐙の他に、もうひとつ短い鐙を付けてもらった。

　馬に乗るときに教えてもらったのは、鐙にはつま先ではなく足のかかとの方を入れて足を伸ばすようにして体を安定させること、馬の腹を軽く蹴ると進むこと。手綱を引くと止まること。手綱の片方だけを引くとそちらに曲がることぐらいだ。
　乗ったかと思うともう出発だった。
　ファームの人が先頭としんがりに。その間にレナ、カナ、私の順ではさまれた。