◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

14.逆L字型モニュメント発見

　子供たちがせっせとオルゴールのデコレーションに勤しんでいるので、その間に私は少し外を見て回ることにした。
　函館オルゴール堂の二階はそのまま人工の入り江を挟んで隣のレンガ棟とつながる橋に出られる。
　橋の上から港の方を見て、それから反対側を見たら・・・あれっ？

　真正面に見える「逆L字」型のレンガのモニュメント。
　あっ、あれは確か宝探しの地図にあった図形。

　その頃、子供たちはまだせっせとデコレーションに励んでいた。
　あまりにも細かい作業をしているので途中でボンドが足りなくなった。
　仕方なく階下にボンドの追加をもらいに行く。
　追加を頼む人はあまりいないのか、レジが忙しいからなのか、あまりいい顔をされない。
　私たちより前から作っていた親子はとっくに作り終え、後から来た親子も既に完成したようだ。
　我が家だけが延々と作業中。

　やはりレナのパーツは乗り切らない。
　カメは前足を引っ掛ければ角に張り付けられそうだが、このアザラシ、どうにか横の壁に付けられないだろうか。
　またまた階下の受付に相談に行く。
　何とか本体の上じゃなく横にパーツを付けたいのですがと。
　しかし「無理」の一言。
　「時間が経ってボンドが固まればかなり強固なので落ちないと思いますが、まず固まるまで固定することが無理だと思いますので」
　うーん・・・そうだ!!
　レジ作業をする受付のテーブルを見ていたらひらめいた。
　「そのセロテープ、少し切ってもらえませんか？」
　またまた無茶言うなこの客・・・って感じに。
　「うまく付かなくても取れても文句は言いませんから、とにかくセロテープいただけると嬉しいのですが」

　乾かないボンドがうにゃうにゃしているのを押さえてセロテープで固定。これで固めてしまおう。
　固まったらセロテープははがせばいい。

　結論を言うと完成後持ち帰ったオルゴールは、カナがヤシの木のてっぺんに張り付けた細かいパーツは取れてしまったが、レナがセロテープで固定して固めたサイドのパーツは取れなかった。
　数か月経過してもがっちりと貼りついている。
　セロテープの勝利。
　しかし手作りオルゴール製作って言うとオルゴール本体を組み立てたりできるのかと思っていたので、飾り付けだけなのはちょっと残念かなぁと思った函館オルゴール堂だ。