◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
とりあえず信号が青になったら坂本龍馬像の前まで行ってみた。
すると何やら坂本龍馬像の横に「一」と漢数字の振られた妙に気になる立札が立っている。
『手紙?一馬?宝?頭を切られたせいで全然思い出せやあせん。ごめんね。この近くの築嶋外国人居留地にいるポーターさんなら何か知っちゅうかも。行ってみておおせよ。』
文字の色を黒から青に変えて、
『それにしても函館はきれいじゃのおし。○と○と○と○がまっこと町と調和しゆうね。あしも生きてこの地に来たかったぜよ』
また黒に戻って、
『冒険の途中にあるクイズの答えが○に入る言葉「龍馬のつぶやき」だ!』
などと立札には書かれている。
見ている横で小学生ぐらいの男の子を連れたお父さんが「あったあった」と子供を呼んだ。
なんだかその立札の文言をメモしているようだ。
実はこれ、「第3回 函館宝探し 箱館異国の城下町伝説」というものだった。
この坂本龍馬像の横の立札は、宝探しのスタート地点であり、坂本龍馬像の道向かいの北海道坂本龍馬記念館で専用の宝の地図(一枚350円)を購入すれば参加できるというシステムだ。
期間は7月28日から8月26日まで。
函館観光に特にあてがあったわけではないので、どうせならこの宝探しをしながら回るっていうのもいいかもしれない。
そんなわけで、観光に出発したかと思えば最初に見つけたこの宝探しのおかげで、今回の街めぐりがなんとなく形になってきた。