◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
10.大沼プリンスホテルのレンタサイクル
マイクロバスは
大沼プリンスホテル前のロータリーで停まった。
荷物を抱えて降りると、入り口は思っていたより小さい。
ここが正面玄関なのかなぁと思いながら入ったが、中はさすがに広くてきれいだ。
チェックインは午後3時からになっていたので、荷物だけ預けてサイクリングに出発するつもりだったが、すぐにお部屋に入れますよとカウンターで言われて、それならとチェックインを済ませてしまうことにした。
月が描かれたエレベーターで客室階へ。
エレベーターを降りると緩い弧を描いた廊下が伸びている。
廊下の左手は窓で、客室は右側に並んでいる。
大沼プリンスホテルのロビーとチェックインカウンター
ツアーにセットでついてきたレンタサイクル利用1日券
部屋は3ベッドルーム。
広くは無いがベッド3つ入ってぎりぎり圧迫感を感じない程度のスペース。
窓は広くゴルフ場の一部と見える庭が近景となっている。
でもあまり時間がないので荷物を置いたら早速サイクリングに行ってみよう。
その前に、さっき運転手のおじさんに教えてもらったことだが、虫に刺されないようにできるだけ露出を減らした方がいい。
ジーパンやニーハイで足を覆う。
貴重品や地図を携帯してさあ出発。
再び大沼プリンスホテルのチェックインカウンター。
先ほどチェックインの際に受け取ったレンタサイクル利用券を出すと、入り口前に自転車はあるから適当に使ってくださいとのこと。
ううん、猛烈に適当だな。
言われて外に出てみると、確かに建物に沿って自転車が並べてある。
もっとかっこいいのを想像していたが、ずらずらと並ぶ自転車はどれも同じ無骨で地味な黒とグレーの車体だ。
一応サドルの高さをそれぞれ変えてあって、自分に合ったサイズを選べということらしい。
予約するときに「子供用の自転車も借りられますか?」と問い合わせて「あります」という返事をもらっていたので、カナとレナの心配はしていなかったのだが、これでは乗れるだろうか・・・。
「自転車はあそこにあるだけですか?」再度カウンターに聞きに行く。
「はい、あるだけです」
ため息。
確かによく見ると一番端に子供用の自転車がサイズを変えて4台ほどあった。
子供用で一番大きいものはマウンテンバイク風でさまになるが、次はいかにも小学生の男の子が乗っていそうな子供っぽい青いやつ。
カナはなんとか大人用で一番サドルの低いものに乗れそうだが、レナはきつい。結局身長に合わせて青い自転車を選ばざるを得なかったが、カッコ悪いと非難ごうごう。
しょうがないじゃん。レンタルなんだから。見た目までは選べないよ。
それにしてもこんなに子供用が少ないのでは、もし他に子連れが借りたらすぐに足りなくなりそう。大人用はいっぱいあるのだが。
自転車はあまりかっこよくないけど贅沢は言えない。さあ、空は晴れてきたよ。