◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
6.函館朝市どんぶり横丁
函館駅を出て右手を見ればロワジールホテル函館。朝市はそのさらに右手にあるらしい。
昭和30年代から続いているという函館朝市は、函館の観光名所のひとつであり、何より函館駅前という立地の良さが食事にもお土産購入にもありがたい。
通りに面して二階建ての平たい建物が見えるが、1階は等間隔に食事処の店舗が並び、函館朝市どんぶり横丁市場という名称が見て取れる。
建物の中に入ると駅ビルの中のような通路があり、左右にそれぞれ海鮮丼を提供する小規模な店舗の暖簾が続いている。
イカ、イクラ、シャケ、ウニ、カニ・・・ほぼ同じようなメニューだが、少しずつ乗っているもののバリエーションや値段や量などが異なっている。
カナはシャケが食べたい、レナはイクラが食べたい、私はウニが食べたい・・・でもレナはあまりお腹が空いていない、と全員の意見を勘案して恵比寿屋という店を選んでみた。
大沼公園行きの特急が出るまであと40分ぐらいしか無いが、カウンターで何分でできますか?と問うと、「すぐできるよ」という曖昧ながら迅速な返答だったので。
注文したのはシャケイクラ丼とウニイクラ丼のふたつ。
で、カナのシャケイクラ丼のイクラと、私のウニイクラ丼のイクラをレナに譲るというわけ。
ウニ大好き。こんなにたくさん食べられて幸せ~。
全員の要望を満たして、全員のお腹も満たした。
手にしたるるぶの函館ガイドブックを見せるとちょっとばかり割引もあった。
函館朝市どんぶり横丁の様子と恵比寿屋の店内とシャケイクラ丼、ウニイクラ丼
食後はまだ少し時間があったので朝市をぶらぶらした。
どんぶり横丁の建物の右手に賑わった通りがあり、その左右に海鮮ものを扱う店がたくさん軒を連ねて客を呼び込んでいる。
今日はまだ旅が始まったばかりだから生鮮食料品を買うつもりはない。
買うなら旅の後半、大沼から函館に戻ってきてからだ。
そう思って真剣みもなくつらつらと歩いていたら、一軒の店で捕まった。
いかに良いカニをそろえているか講釈される。
他にもいろいろな魚介類を扱っているが、とにかくカニを売りたいらしい。
「安売りしてるやつなんかダメだよ。値切った蟹は元々茹でたのを仕入れたものだけど、高いのは活蟹を発送直前にここで茹でるから旨いよ」
今日は買えないって言うと、名刺出してきた。
他の店ものぞこうと思っていたけど、この店の話を聞くだけで時間が終わっちゃった。