子連れ旅行温泉日記

グランデコ雪遊び日記2-1


1.グランデコにお日様を呼ぶ

二日目 2004年1月24日(土)


 本調子でないレナは、夜中にも何度か泣いた。
 朝になって窓の下を見下ろすと、積もった雪で昨夜より地面が近くなったように見える。夜のあいだ中、降り続いていたのだろうか。
 今朝も空は雪と同じ色。昨夜以上に激しく降っている。
 昨夜まで染み付いていた高湯の硫黄の臭いもすっかり消えてしまった。

 出発前にパパが会社の同僚に言われた。
「明日からグランデコに行くんだろ? 今ならパウダースノーで滑るのに最高だぞ」
パパ曰く、
「パウダースノーじゃ駄目なんだよ、固まらないから雪だるまが作れなくて…」

 いやほんと、これなら雪質は最高だよ、もし滑るなら、だけど。

 カナとレナは今回こそスキースクールに入れてみようと思っていた。ところが直前に調べたら、なんとグランデコには幼稚園児向けのスキースクールが無いではないか。スクールは小学生以上で、園児にはバンビクラスという雪遊びとソリの相手をしてくれる託児所があるだけなのだった。
 私たちは託児所に子供を預けて自分が滑りたいんじゃない。子供たちにスキーを教えて欲しかったのだ。これじゃ全然駄目じゃない(笑)。

 パパが朝ごはんを食べたら、沼尻温泉に行きますか、と言った。
 この天気じゃあねぇ…温泉にでも入るしかないかな。


朝起きて、最初に見えた景色
窓の外、真っ白、でももう、滑っている人もいる


 朝食は和食と洋食と選べる。和食なら定食、洋食ならバイキングだ。
 今朝はバイキング。やっぱり食欲の無いレナはパンとソーセージを少しつまんだだけ。フルーツもあまり食べたがらなかった。
 パン用に、一回分がパックされたジャムが置いてある。それを見てレナは、ここにロリキートがいるの?とわくわく。
 ロリキートはオーストラリアのインコ。動物園でこのジャムを差し出すと飛んできて食べてくれたことを思い出したのだ(ポートダグラス楽園日誌参照)。
 残念ここにはロリキートはいない。このジャムは人間用。

 ふとバイキング会場の窓の外を見ると青空。
 今朝のグランデコの天気は気まぐれで、曇天に激しい雪かと思えば、ふいに青空がのぞいたりする。
 もしかしてもしかする?


上の画像と見比べてみてね
なんだか晴れてきたような気がしない?




2-2.グランデコ・スキーリゾートへ続く


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