子連れ旅行温泉日記

グランデコ雪遊び日記1-7


7.今、私たちに一番向いた温泉はどこ?

 晴れ渡っていた空だったが、ゆず沢の茶屋を出るととたんに曇ってきた。
 少し登ればすぐ土湯峠の土湯トンネル。長い長いトンネルで、出口が見えてからもなかなか辿り着かない。
 土湯峠は冬季通行止めで、トンネルの手前の道から野地温泉、新野地温泉までは道が通っているが、その先、赤湯、鷲倉、幕川などの温泉宿は全て冬季閉鎖だ。

 トンネルを出るとリゾートホテル、プルミエール箕輪が見え、高森で左へ入る。直進して磐梯吾妻レークラインを通った方がグランデコへは近いが、このレークラインも冬季閉鎖だ。
 トンネルのこちら側は見事に灰色の世界だった。もうお日様と青空は拝めないらしい。今朝の高湯の青空のなんと遠いこと…。
 国道を南下すると中ノ沢温泉の看板が見える。
 この中ノ沢温泉、グランデコ近隣では一番気になる温泉だった。今朝、車の中でガイドブックを捲っていたら、なんと糖尿病、扁桃腺、胃腸病に効果があると書かれているではないか。扁桃腺に効果がある温泉? これはぜひともレナを入浴させねば。

 ふと振り返ると、後部座席でレナが寝入っていた。
 朝早かったし、お腹もいっぱいになってそろそろ寝るかなと思っていたが…。
 パパがレナが寝てしまったのでもうひとつ温泉に入って行っていいよと言う。本当ならこの後真っ直ぐグランデコに行って、チェックインまでの1~2時間、雪遊びしようという計画だった。でも天気は悪いしレナが寝ているのでは雪遊びは無理だ。どうせチェックインまでどこかで時間をつぶさねばならないのだ。

 じゃ、中ノ沢、可能なら沼尻、と答える。
 沼尻ってどこ?とパパ。
 今の看板の分岐から0.5キロ行ったところが中ノ沢温泉。そこからさらに6キロ行くと沼尻温泉と私。
 沼尻が湯元で、中ノ沢は沼尻からの引き湯なのだ。湯元といっても沼尻も、今は源泉からは少し離れいているようだが。

 だけど中ノ沢(沼尻)は扁桃腺に効く温泉。せっかくだからレナを入浴させようと思っていたのに、肝心の本人が寝ていて入れないのでは意味が無い。
 明日、沼尻に連れて行ってくれるなら、他に道沿いの温泉を探すけど…。

 レナが寝ているのだから旅館の立ち寄り湯じゃなくて、休憩室がついた日帰り温泉がいいなぁと、パパ。
 そう言ったまさにそのとき、猪苗代アルカリ温泉布森山の湯の大きな看板を通り過ぎた。
 じゃ、まさに今のが条件ぴったり。
 猪苗代アルカリ温泉はこの地区では唯一の日帰り専門温泉施設。

 というわけで、Uターンして曲がる。
 他に家の影も無い一本道を進んでいけば、猪苗代アルカリ温泉まですぐだった。

 車は予想外に5、6台停まっていた。気軽な日帰り施設だから人気があるのかもしれない。
 かなり雪が激しくなってきていたので、レナはそのまま中に運ぼうと思っていたら、すぐに目を覚ましてしまった。
 レナが寝ているからこの温泉を選んだのに本末転倒?


急に空模様が怪しくなってきた。
今朝の高湯温泉ではあんなに晴れ渡っていたのに 裏磐梯近郊で唯一(?)のセンター系日帰り温泉施設かも。
猪苗代アルカリ温泉布森山の湯。




1-8.ホントにホントに10.0?へ続く


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