◆◇奥秩父日記3◇◆
GW駆け込み中津川村キャンプ場

5.GWイベントとアドベンチャーシアター

　芝生のファミリー広場の隅に二つの屋根だけテントが貼られ、それぞれ液状化コーナーとストーンペインティングコーナーになっていた。
　まず液状化体験のテントをのぞく。
　思った通り、ペットボトルを使った液状化実験だ。
　これは国立科学博物館でも体験したことがある。
　ペットボトルに砂と水を入れて、体積の割に軽いものを沈める。
　そしてちょっと揺らすと、あっという間に沈めたものが砂の表面に飛び出してしまうという実験だ。ちょっと揺らすどころか、触った振動だけで出てくることもある。
　つまりこれが地震の時の液状化現象ということだ。
　震災時にコンクリートを割って下から飛び出してしまった消火栓などを思い出す。

　液状化実験の隣には荒川の河原で採取した石が分別して展示してある。
　緑色石、ホルンフェルス、閃緑岩・・・聞いたことのない石がたくさんだ。
　手に取って見ていると、係りのおじさんが詳しく説明してくれた。本当に石が好きらしい。

　隣のテントのストーンペインティングもみんなで体験して、それから本館の中に入ってみることにした。
　本館ではまもなくアドベンチャーシアターが始まる。

　アドベンチャーシアターは3D及び座席連動型の施設だ。
　定員は44名、年齢制限は4歳以上。
　「荒川-森と海を結ぶ旅」と、「ライン河1320kmの旅」の二本をそれぞれ上映している。
　私たちの回は「荒川」の方だった。
　荒川は映像がライン河より短いのか、何故か「川」とは何の関係も無い「星の王子様3D映画」と同時上映になっていた。

　先に上映されたのが星の王子様だ。
　私は荒川をやるんだとばかり思っていたので頭の中に「？」がついたが、子どもたちは入口で星の王子様のポスターを見ていたようで、さっきのはこれだったんだと二人で話していた。
　星の王子様と言っても、サン・テグジュペリのあのストーリーではなく、続編を作ったらしいオリジナルストーリー。
　3Dは綺麗だったけど、話の内容はやっぱり「かわはく」にはそぐわない様な気がした。

　その後がメインの荒川。
　荒川の源流に落ちた一滴の水になって川を下っていくというもの。
　座席の動きも含めてとても面白かったが、どうしても動きがあるのは後半より序盤になっちゃうよね。