◆◇奥秩父日記3◇◆
GW駆け込み中津川村キャンプ場

4.大血川渓流観光釣場と安谷川渓谷釣場

　確か昨日通ってきた道筋に、大血川渓流観光釣場という看板が立っていた。
　大血川というう名前にインパクトがあったので、私もパパもはっきりと覚えていた。

　こまどり荘のある彩の国ふれあいの森から中津川村キャンプ場までは遊歩道なども通っているのだが、今回もそこを歩くことは無く、車であっという間に通り抜け、滝沢ダムのループ橋を回りながら下り、まずは道の駅大滝温泉に到着。
　ここには大滝村特産品販売センターなどもあるので、トイレ休憩と水分補給を済ませた後、小腹が空いたのでお焼きも購入。

　それからさらに進むと大血川ドライブインの建物が見えて、その先に鋭角に曲がる少し細い道がある。
　大血川渓流観光釣場の看板はそこにあった。

　曲がって川を渡ればすぐに釣場があるのかと思って走り出したが、しばらく走っても釣場の見えてくる様子が無い。
　スマホで検索してみれば、どうやら20分以上車で走らないと釣場に着かないよう。思ったより遠かった。
　しかもやはり料金は中津川渓流釣場と同じ。
　それではわざわざ移動した意味がないではないか。

　結局この道も引き返すことになる。

　手持ちの古い埼玉のガイドブックをめくると、安谷川渓谷釣り場というものが見つかった。
　他の秩父の釣場が軒並みヤマメ・岩魚、一日4,000円、ニジマス3,000円といった料金設定なのに対し、ここは入場料300円、えさ付き貸し竿1時間1,700円と、まさに我が家が探していた条件にぴったり当てはまった。
　場所も今進んでいる道の先、荒川村日野というところにある。

　ところがこれがまた失敗だった。
　住所で場所を検索して行ってみたが、渓谷という名の割に何やらほとんど住宅地というにはちょっと民家が少ないかな程度の場所で、近隣を行ったり来たり何度もしたが、看板の一つも見つけられず。
　何度かスマホで検索したら、既に廃業したという最悪の結果を見つけてしまった。

　何しに来たんだかわからない状態に。

　といっても山を降りてきた目的はもうひとつあった。
　食料の買い出しだ。
　秩父の市街地の入口ある影森のベルクで買い物。
　何故かカナが洋服を見たいと言うので同じ敷地にある"しまむら"にも寄る。
　実は私もしまむらに入るのは初めてだったりする。自宅近くや行動範囲内に無いので、へー、こんな感じになっているんだと今更ながら。

　そして買い出しも終わり、最後に出した結論は、
　「まずは安い釣り具でも買ってから釣る場所を探してみるか」というものだった。
　しかしこれも失敗に終わる。
　ベルク、しまむらはもちろんのこと、ここにはあるんじゃないかとわざわざ移動して探したカインズホームにも釣り具関係は見当たらない。
　仕方なくこれまたスマホで釣具店を検索するが、見つけた小規模と思われる店舗は、それとおぼしき細い通りを往復しても見つからない。
　もう嫌だ。
　何もかもうまくいかない。