ダムを越すと荒川の流れは少しゆるやかになる。
手元のスマホは一時圏外になったが、集落を抜けて中津川村キャンプ場の傍まで来るとまた弱弱しいながらアンテナが立ち始めた。
駐車場へは短いが急な坂を降りる。
車はここで降りて、徒歩で吊り橋を渡らなくてはならない。
雨は止んでいるが、また青空は閉ざされてしまった。
雲の多い空模様だ。
子どもたちは覚えているとか覚えていないとか言いながら吊り橋を渡った。
橋を渡り終えて右へ折れると
中津川温泉の建物があり、その斜め向かいが受付のある管理棟だ。
管理棟の正面の川沿いに、以前と変わらず屋根がついているだけのオープンスペースの囲炉裏があり、その上に手合わせ中と思われる将棋が散らばっていた。