■奥秩父日記2■4-2

2.ほったらかし温泉に決定

　東京から中津川へ行くとき、関越道経由か中央道経由かはなかなか難しいところだ。花園ICから相当距離があって時間がかかる。案外有料道路の雁坂トンネルを使っても、山梨経由中央道の方が早いかもしれない。
　しかし行楽日夕方の中央道の渋滞はひどい。
　だから山梨の葡萄狩りや山梨の温泉に行きたいと思っていた私は行きに中央道を使うことを考えていた。
　そのプランは結局消えてしまったわけだが、一泊延泊したことにより帰りは平日になった。これなら中央道もすいすいと行くに違いない。

　だから・・・今度こそ葡萄狩りと思ったのだが(しつこい)、中津川でゆっくりしすぎて既に昼過ぎ。
　あんなに意気込んでいたのにどうも果物狩りはできそうになかった。
　温泉に寄るのがせいぜいだろうか。

　温泉ははやぶさ温泉を考えていた。
　何のことはない、自遊人という雑誌についてきた付録のパスポートで無料入浴できるからだ。
　すっかりそのつもりでいた私にパパが一言・・・
「はやぶさ温泉は定休日だぞ」
　ががーん。
　しまった。まさか延泊するとは思っていなかったので、定休日にひっかかるとは夢にも思わなかった。
「じゃ、どこにする?」とパパ。
　うー、そもそも出発前に山梨プランが消えたから、もしものはやぶさ温泉を除いて、何も調べてないよ。
「・・・ほったらかし温泉にしよう」
　何しろこの時点では秩父はいいお天気だったのだ。
　天気が良ければ絶景風呂に行くべきだ。
　日本有数?の絶景風呂として知られるほったらかし温泉にはまだ行ったことがない。
　よし、決めた。今日はほったらかし温泉。