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■奥秩父日記2■3-5


5.こまどり荘のお風呂

 彩の国ふれあいの森にはこまどり荘という宿泊施設がある。
 一泊二食で一人8,000円とリーズナブルだが、何故かコテージは一棟25,000円とかなりお高い。
 今年の4月から温泉付き施設となったばかりだ。

 既に時計は3時半を回るところで、日帰り終了時間4時まであと30分しかない。
 パパがどうする? と聞いてきたけど、30分もあれば十分入れるでしょ。
 時間がぎりぎりだったせいか、子供料金はまけてくれた。ラッキー。

 建物は真ん中が空いた円形のコロセウム状。
 階段を少し下りて浴室がある。
 入り口が狭いが、脱衣所も浴室も狭い。しかも脱衣所は何故か電気がつかず薄暗い。
 浴室の窓は大きく取られているが、景色が良いわけでもなんでもない。
 四角い御影石調のシンプルな浴槽が一つある。

 カルキ臭がするかと思ったが、それはなかった。
 かなりはっきりした昆布出汁の臭いがする。ぬれたまま腕などこするとぬるぬるする油分もはっきり残っている。少しお湯の色が白っぽくなっているのが劣化した感じがしていまいちだ。
 しかし、にゅるにゅるする感触がまるでない。味もまったくしょっぱさが残っていない。
 実はこの温泉は昨日入った道の駅大滝温泉の三峯神の湯と同じ源泉のはずなのだ。距離から言ってたぶんローリー輸送。なのにこんなに違うお湯になっているとは。
 今までは循環すればするほどにゅるにゅる感はむしろ強まると思っていたし、しょっぱさが消えるほど加水したならこんなに出汁臭が残っているのが不思議だ。
 ・・・どうしてだろう?


こまどり荘外観 お風呂は彩の国ふれあいの森の規模やこまどり荘の収容人数を考えてもかなり小さい。もちろん景色がいいわけでもない。
無理に「温泉有ります」みたいにしなくてもいいと思うのですが。


 上がってから受付の人に、ここって大滝温泉ですよね、昨日道の駅で入ったのですがずいぶん感じが違いますねと話すと、いつもはお湯も頻繁に運んで替えるのだが、連休で入浴者も多く、今日はお湯の状態がよくないのかもしれないと話してくれた。
 道を挟んだ駐車場に黄色いタンクを二つ積んだ軽トラックが停まっていて、あれで運んでくるのだと教えてもらった。
 男湯と女湯と両方有るから、あのタンク一つが浴槽一つとして、どう見たって一回分サイズ。
 ローリー温泉ってこんなものなのかな。
 温泉としては、道の駅と比べると可哀想な状態になってしまっているが、こまどり荘は景色がいいし施設も綺麗だ。こまどり荘の入り口から森林科学館と山々を望むと、埼玉とは思えないちょっとスイスかチロル風の雄大な景色が眺められる。
 せっかく良いところなのだから、無理に温泉を運んでくる必要は無いかなと思ってしまった。
 


これが大滝温泉を運んでくるタンクローリー。

でも施設の方の感じなどとてもよくて、決してこまどり荘のことを悪く言いたいわけではありません。
ほんと、温泉はいまいちだけど、ここは良いところですよ、うん。だって景色も環境も最高だもの。




3-6.居酒屋 辛島へ続く


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