初日 2004年5月16日(日) |
明け方には雨音がしていた。
昨夜はみんなでそろそろ寝ようかと言った午前1時頃、紺碧七さんは寝言で温泉分析表の話をしているなんてtakayamaさんが噂をしたら、まるでそれが聞こえたかのように、のそーっと紺碧七さんが現れた。
「今、何時ですかぁ?」
うう、今頃目が覚めて、これからまた飲むつもりかい。
つきあいきれないよう。
そんなわけで、私とyuko_nekoさんはその場で退場した。
他の方たちは3時頃まで飲んでいたらしい。みんな若いなぁ。
レナは4歳にして未だに時々夜泣きする。
この日も窓の外が明るくなりだしたら何やらふぎゃふぎゃと泣いてくれた。
やっと寝かしつけたもののこっちが半端に目を覚ましてしまった。夜更かししたので体が重い。ああ、起きたくない。
いつの間にか雨音がやんでいる。
そのかわり、ドアの外でごそごそいう音がする。開けてみたらパパが荷物を取りに来ていた。
「朝御飯、子どもたちと起きている人の分だけ、とりあえず作ろうかって言ってるけど」
ちび姫ちゃんとカナも起き出して着替えるのもそこそこ、外へ飛び出していった。なにやらその後、ちいくぅさんに遊んでもらったようである(ありがとうございます)。
ぐうすか寝ているレナの横でシュラフをたたんだりしていたら、すっかり遅くなってしまった。片づけ終えた頃、やっとレナも目を覚ました。
雨はやんで木々の間から薄日が射して、もう外のテーブルの周りにはみんな集まっている。
子どもたちはさっさと朝食を食べて、三人でブランコで遊んでいたりする。
かわさん特製アルデンテパスタ、美味し〜い。昨日のカレーの残り、美味し〜い。サンドイッチもある。
日が射したかと思ったけど、またすぐぱらぱらと雨が降ってきた。今日のお天気は不安定。
さてここで事件が。
takayamaさんたちが、「今自分が入ろうとしたら、先に誰か女性が一人、お風呂に入っているみたいだった。女性陣、朝風呂に行って来たら?」
しかし、ちぃくうさん、おかかさん、あやさん、晶さん、ミーニャンさん、yuko_nekoさん、私・・・女性は全員この場にいるようだが、それじゃ今入っている人は誰?
考えられるのは管理人の奥様だけだが、本当にそうなのか?
先に準備を済ませてお風呂に向かったyuko_nekoさんたちが、ばたばたと戻ってきた。
女性が入っているとばかり思って声をかけたらHIROさんだったよ〜、だって。
ずいぶん前にHIROさんが入ったことは男性陣は知っていたが、まだ入り続けているとは誰も思わなかったのだそうだ。
あーあ、これでもう、朝風呂のチャンスは無いかな。
後かたづけをしていると、おかかさんが呼んで下さった。takayamaさんが摘んできた山菜、まだまだ沢山あるので頂いて良いと言う。
ぜんまい、こしあぶら、ちょっと育ちすぎたたらのめ。
二人で分けて、さらに後からyuko_nekoさんとも分けた。これが今夜のおかずができた。
管理人の奥さんがお茶に呼んで下さる。
女性陣、川の見えるテーブルに座ってみんなでお茶とお茶請けを頂いた。管理の奥さん手作りの椎茸の煮物と蕗の煮物。
中津川村キャンプ場、ここってロケーションも温泉も素晴らしいけど、管理人さんたちの応対が温かくてとても居心地がよい。
本当は温泉だって夕方4時からしか湧かさないところ、温泉好きが集まるというのでわざわざ昨日も3時から入れるようにして下さったのだ。
「最後にお風呂に入って行きなさいよ」
そんな風に仰ってくれた。
うわーい、と女性陣みんなで声を上げた。
ぞろぞろとタオルを手に湯小屋へ。
わいわいと脱衣所になだれ込む。
木のドアを開けてほんのりと湯気の上がる浴室へ。
「やっぱりいい湯だね〜」
「シアワセ〜」
昨夜のおしゃべりの続き再開。
静かに独り占めの湯船も良いけれど、姦しく賑やかに入る湯船もまた最高。
昨日は気づかなかったけど、カランも源泉だった。
窓全開。
降ったりやんだりの天気だけど、気持ちの良い朝だった。
「ところでこれからどうします?」
yuko_nekoさんに聞かれた。
昨日立てた予定では、苺狩りをして
大滝温泉に入って帰るつもりだった。
子どもたちにもそんな風に話していた。
takayamaさん率いる美女軍団むふふ隊こと、あやさん、晶さん、ミーニャンさんは、雁坂トンネルを抜けて山梨の温泉をひとつ攻めてから解散するという。yuko_nekoさんも中央道の方が便利だという。
・・・別にうちは関越じゃなくてもいいよ。
ということで、急遽、中央道経由で帰ることにした。
で、どこに寄るの?
140号線の道沿い? 勝沼より手前?
自慢じゃないけど山梨はさっぱり判らない。もう7、8年行っていないから、温泉だって判らない。
とにかくついていけばいいのかな?
朝風呂にのんびり入っている間に、パパが全部荷物を積み込んでくれたので(ありがとう)、あとは三々五々出発。
takayama車が先導。むふふ隊の晶さんとミーニャンさんが同乗。
yuko_nekoさんの車には、yuko_nekoさんと、やはりむふふ隊のあやさんが同乗。
よしか家の車にはよしかファミリープラスちび姫ちゃん。
さらに紺碧七車も。
シバクさんご夫妻は公共交通機関でキャンプ場にいらしたので、帰りはHIROさんの車で途中まで送ってもらうことに。
義満さんと、かわさんご夫妻もそれぞれのコースへ。
最後に幹事のだださんが、颯爽と片手を揚げて挨拶しながら、山梨攻め一行をバイクで追い抜いていった。
走り出すとどしゃどしゃの雨。
このまま梅雨入りしてしまいそうな勢いだ。
昨日来るときに間違えた甲府方面へのトンネルに入る。
いくつかトンネルを潜ると、有料の雁坂トンネルに到着する。ここは一般国道の山岳トンネルとしては日本最長なのだそうだ。勝沼からトンネルを抜けてきても、そこは秩父の山の中で、こんなに長い立派なトンネルを作る意義ってあったんだろうかなんて考えてしまう。
トンネルの中で県境を越えて、トンネルを抜けるとそこは山梨。もうひとつ広瀬トンネルという短いトンネルを潜ると、七ツ釜五段の滝などで有名な西沢渓谷の入り口。
道の駅を過ぎると広瀬湖というダム湖があって、それから道沿いに次々と温泉の表示が現れる。
秩父往還、雁坂みちとも呼ばれる140号線は、ダム湖から流れ出る笛吹川に沿って伸びて、川浦温泉を過ぎたところで先頭車は、「
白雲閣」と書かれた旅館の駐車場に車を乗り入れた。
入り口は瓦屋根で重厚感があるが、奥の方は古びた鉄筋という感じの建物だ。
エレベータで下へ下りる。お風呂は川沿いだ。
エレベータを出ると、女性用は右手、男性用は左手。
そのときは知らなかったが、元々は右手は男性用だったという。だから左手の浴室より景色が良く、公平さに欠くことから今は交代制になっている。
やったね。今日は景色のいい方が女湯だ。
脱衣所は綺麗で真新しい。段差のあるつくりで、上段にロッカー、階段を下りると脱衣棚がある。
何故か脱衣所から浴室に至るドアが二ヶ所有り、カナやレナはこっちが入り口でこっちが出口と勝手に決めたようだ。
内湯は結構大きく、壁一面が天然の大岩になっており迫力がある。
ざんざんと上部から打たせ湯のように源泉が落ちてくる。
その奥は温室のように植物がわさわさと植えてあって、ちょっとしたジャングル風呂風。
感動したのは露天風呂。
内湯を通って行くつくりになっており、川沿いで遠くに小さな滝が見える。
お風呂は内湯より低いところにあり、それでも川面よりは相当高いが、見下ろすと笛吹川の流れは澄んだ深い緑玉色で、それが霞がかったようなぼやけた視界に、絵のように美しい。
お風呂からこんな景色が見られるなんて幸せだなぁ。
お湯は透明度が高く、茶色っぽい湯の花がちらほら舞っている。飲泉用のコップも備え付けてあり、薄いゆで卵系の味と臭いがする。
湯船ではそれほどにゅるっとくる感触は感じられないが、内湯の滝のように落ちている源泉に触れるとかなりにゅるにゅるする。
昨夜は髪を洗ったりできなかったので、ここで子どもも自分も洗髪をした。髪を洗っているとシャワーからゆで卵の臭い。
うわぁ、ここもカランが源泉なんだ。
何だか髪を洗いながら温泉の臭いに包まれて、妙にリラックスしてしまう。
ちび姫ちゃんがやってきた。
「ね、お昼も一緒に食べる?」
もちろん食べるよー。一緒に食べようね。
お風呂から上がると男性陣は既に休憩スペースで涼んでいた。
パパが来る途中、「いのぶた」の看板を見たからいのぶたを食べていこうと言う。
晶さんも「いのぶた食べたい食べたーい」と言った。
すかさずtakayamaさんは情報収集開始。地元の方を捕まえて、美味しい店を聞き出した。
白雲閣から目と鼻の先。
民芸茶屋 清水。
いのぶたの牧場もあり、美味しんぼなどのグルメ漫画にも登場する店らしい。
三富村の名産はこの、いのぶたなのだ。
いのししの焼き肉に目がないパパは迷わずいのぶたの焼き肉。他の人たちはめいめい、ほうとうやラーメンなどいろいろ頼む。
結構薄めにスライスされた肉は、焼けた板の上でじゅわーっと音を立てて反りかえる。
いのししほど脂っぽくない。ぶたよりずっと臭みがない。
大人はもちろんぱくぱく。子どもたちも夢中でぱくぱく。
何だか今回の旅行は、一泊とは思えないほど長くて濃かったような気がする。
温泉も良かったけど、美味しいものもいっぱいだった。
プレミアものの焼酎に日本酒、取りたて山菜の熱々天ぷら、特製カレーライスに、特製いしる鍋、朝食のトマトスープスパゲッティ。昨日のランチのよもぎ蕎麦とさらしな蕎麦も絶品だったし、締めはいのぶたのバーベキュー。囲炉裏を囲んで飲んだり、みんなでわいわいとお風呂に入ったりした。
茶屋の前で解散。
紺碧七さんを焼酎から救う会と言いながら、果たして紺碧七さんは救われたのか?
次回は彼を日本酒とビールから救う会を催すと言う。
私はビールは飲めないので、日本酒でお願い。
takayamaさんと紺碧七さんは再び引き返すルートで。
あやさんは家が近いことからそのままyuko_nekoさんの車で中央道へ。
ちび姫ちゃんは談合坂SAまでうちの車で行くことにする。
後部座席に3人並んで楽しくおしゃべりしたりビデオを見たり。いつもカナとレナは姉妹二人で旅行に行くけれど、今回はちび姫ちゃんがいてくれて本当に良かった。だって凄く楽しそうに遊んでいるし、カナもレナもいつもの何倍もいい子だったから。
道々、六文銭の武田軍旗。先日の米沢旅行ではどこも上杉軍の毘の字だったのに。甲州甲斐路、葡萄畑を横目に勝沼ICへ。
談合坂SAで最後のお別れ。
あやさん、yuko_nekoさん、そしてちび姫ちゃん。本当にありがとう。また一緒に遊んでね。
ちび姫ちゃんと別れた後、カナは後部座席でわんわん泣いていた。三人でずっと一緒に座っていたのに、真ん中のちび姫ちゃんがいなくなっちゃって、とっても悲しかったんだって。
とにかく中津川村キャンプ場が気に入ったパパは、実は帰る前に次の予約を入れてしまった。
次回は秋、再訪すると。
キャンプ場の管理人さんは、その季節なら栗かキノコ・・・きっとキノコがあると思うので、採っておきますよと言って、予約票の名前の横に「きのこ」と書き加えて下さった。
だから次回の「奥秩父日記」は9月だよ。
お楽しみに。
おしまい
今回はいつものようにリアルタイムで書くこともできず中途半端な日記になってしまいました。
これで足りない分は、yuko_nekoさんの日記がとても詳しいので、どうぞそちらも併せてお楽しみ下さい。
→
yuko_nekoさんの温泉あしあと日記「中津川オフ関連」