深大寺天然温泉 湯守の里

風水に拘った日帰り温泉、お湯は真っ黒の黒湯

  • 所在地 東京都調布市深大寺元町2-12-2 TEL 042-466-7777
  • 泉質 ナトリウム―塩化物温泉(等張性弱アルカリ性)
  • 営業時間 10:00~22:00
  • 定休日 なし(メンテナンス臨時休館あり)
  • 入場料
     平日・土 1時間 大人800円、幼児・小学生500円 時間フリー 大人1,000円、幼児・小学生600円
     日・祝日 1時間 大人900円、幼児・小学生600円 時間フリー 大人1,100円、幼児・小学生650円
     タオルセット・館内着レンタルプランあり
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、サウナ、食事処、休憩室、岩盤浴、ボディケア、リフレクソロジー、足湯など
  • 公式サイトURI http://www.yumorinosato.com/
  • ※ オムツ使用の赤ちゃんなどは入浴できません   
[2017年5月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 湯温★★★★☆ 泉質★★☆☆☆  湯温は適温、塩泉なので長湯に注意、黒湯は深さが判らないので注意
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ おむつ児は入浴不可、小学生以上は性別通りの浴室利用のこと

深大寺天然温泉 湯守の里 体験レポート

深大寺天然温泉 湯守の里の入口
深大寺天然温泉 湯守の里の入口

 深大寺に温泉といえば、確か「深大寺温泉ゆかり」っていうところがあったような・・・と、私の記憶はいたって曖昧。別件で近くまで来て、そう言えばとスマホで検索して、それでようやく知ったわけだ、深大寺の温泉には「ゆかり」と「湯守の里」の2施設があるわけではなく、2000年にオープンした日帰り温泉「深大寺温泉ゆかり」は2014年1月29日に閉店廃業し、同じ場所に「深大寺天然温泉 湯守の里」がオープンしたのだと。

深大寺 深大寺
これは温泉じゃなくて深大寺の写真。ここから温泉は徒歩圏。

 といっても、深大寺温泉ゆかりが廃業した翌日に湯守の里が新規オープンしているわけだから、施設そのものはそのまま使ったとみてよいだろう。経営や従業員や食事処のメニューなど、即変えられるところは変わったかもしれないが。あと、お湯遣いか。

 で、ゆかり時代についに行かれなかったので、感想は比較ではなく湯守の里単独になるけれど。

深大寺温泉 湯守の里の幟 深大寺天然温泉 湯守の里の外観
深大寺天然温泉 湯守の里の道に面した幟と、建物外観(入口は写真の左側の枝葉で隠れているあたり)

 湯守の里は天台宗別格本山 深大寺から歩いてアクセスすることができる。道沿いから「立ち寄り湯OK」のピンクの幟が見えていたからすぐにわかったが、意外に入口が小さくて、まるで一般民家みたい。少し川崎の縄文天然温泉 志楽の湯を思い出す雰囲気。

 入館料には時間フリーのものもあったが、1時間以内の「カラスの行水」を選択。800円とまあまあのお値段。ゆかり時代よりは少し安いらしい。

深大寺天然温泉 湯守の里の館内
深大寺天然温泉 湯守の里の館内

 浴室は窓が広く、掛け湯槽、シンプルな長方形の浴槽と一人サイズの弱目の圧注浴、そして意外に広い塩サウナ。露天風呂に出る前に内湯に入ってみた。お湯の色は驚くほど黒い。深さ10センチぐらいしか視認できない。都内や千葉の一部で見るようなモール系の黒湯かな。

 においも植物が発酵したようなモール泉のそれと、あとアンモニア臭がある。アンモニアは湯口の所じゃなくて湯面全体から揮発してくる感じ。このあと露天風呂も一通り回ったが、洞窟風の赤胴鈴の助風呂が一番強烈だった。流石にアンモニア苦手なのでこれは辛いかも。露天は全般的にあまりにおわないから助かるが。

深大寺天然温泉 湯守の里の廊下 深大寺天然温泉 湯守の里の階段
深大寺天然温泉 湯守の里の廊下と階段の壷や画

 露天風呂はお風呂が沢山あるなぁと感じた。場所柄開放感が無いのは仕方ない。でも非常にバラエティに富んだお風呂ばかり。一番広いのは一部足元からジャグジーの泡を出している岩風呂。そして左手にガラスドームのような香り風呂、奥に岩肌からお湯を落とした滝見風呂(滝というレベルではないが)、二つ並んだ五右衛門風呂、階段を上った上に高見風呂、高見風呂の真下に赤胴鈴の助風呂。この赤胴鈴の助風呂は囲われていて洞窟のように薄暗く、奥の方が電気風呂仕様になっていた。赤胴鈴の助っていう名前は妙に浮いている。

 風水を意識した作りで、あちこちの浴槽には青竜・白虎・朱雀・玄武と四神の名前が刻まれていた。また、このお風呂は風水的に何々に効くと言った看板も。この辺はふーんという感じ。

深大寺温泉の源泉井戸
深大寺温泉の源泉井戸

 お湯はやはり良い。黒い色だけでなく、すべすべとした肌触りや、適温に調節してある温度など。特に面白いと感じたのは、露天風呂に木漏れ日が差すと、ちょうどお湯の表面ぎりぎりぐらいに沈めた腕など黒湯に透けて、赤く染まって見えること。ものすごく強烈な色。神社仏閣の朱塗りとか、沖縄のびんがらとか、そんな感じの色。黒湯って実は赤いのかと思うほどに印象的。入っていてとても面白い。

 一方、黒い色って汚れが目立つのね。無色透明や白濁の温泉と比べて、どうしても葉っぱやゴミが目につく。この温泉が他に比べて汚れているっていうわけじゃないよ、露天風呂に黒湯だと目立つだけ。
 そういう意味では露天風呂では高見風呂が一番綺麗。屋根があるし壁が高いから葉っぱなど飛んでこない。しかしその分、せっかく高い位置にあるのに見晴らしが良いわけではない。とても雰囲気の良いお風呂だけど、高い位置に作った利点が活かされていないような。

深大寺天然温泉 湯守の里のキッズコーナー 深大寺天然温泉 湯守の里の足湯
休憩スペースの子供の遊び場と、何故か白濁している足湯。足湯の写真はクリックで拡大。

 浴室以外の設備はというと、まず窓の外の見える場所に源泉井戸がある。それから2階にごろ寝できる休憩室と食事処があり、1階にもちょっとした畳の休憩室があり、ここには絵本や子供が遊べるおもちゃなどがあった。また、オープンエアの椅子や足湯もある。
 ただこの足湯、青白い濁り湯になっていたんだけど、深大寺温泉の黒湯はどうした???

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