子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★☆☆ お湯は適温の浴槽もあり、硫化水素の刺激あり
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★★★ ベビーベッドなどはなし
子連れ家族のための温泉ポイント
奥鬼怒温泉郷の4つの温泉のうち1つ。近くの八丁の湯と同様、宿泊者は送迎してもらえるが、日帰りの場合は女夫渕の駐車場から80分掛けて歩く必要のある秘湯の一軒宿。
実はむかーし泊まったことがある。冬の日で、加仁湯に泊まって八丁の湯に日帰りしようと歩いて雪道ですっころんで、そのあと東京に戻ったら長女を妊娠していた。転んだ時に流産しなくて良かったよと後から胸をなでおろした。
とてもいいお湯だったので再訪したいと思いつつ、ずいぶんと時間が経って2023年1月に、今度は八丁の湯に泊まって日帰りした。
八丁の湯から朝、歩いて加仁湯まで来て入浴し、時間になったら通りかかる八丁の湯の送迎車に拾ってもらうというアクロバティックな計画だ(八丁の湯のバスが拾ってくれることを確認したうえで実行した)。ただ、そんなわけで1時間という制約があり、たくさんある加仁湯のお風呂はかなり駆け足で入ることになった。
受付でオススメのお風呂は混浴の第二露天風呂だという。それは必ず入らねば。ちなみによくテレビに出るのもこのお風呂だそうだ。
まず先に来たのは「利き湯 ロマンの湯」。なんだか入浴料みたいな名前だが、ここは加仁湯の5本の源泉を入り比べできるようになっている。
それぞれおひとりさま向けの浴槽がずらりと並び、半個室のようになっている露天風呂だ。手前から、たけの湯No.2とガケの湯が一塊、岩の湯、黄金の湯、奥鬼怒4号とこれで5つ。たけの湯とガケの湯だけ隣り合って塀が無い。そして硫化水素型ではないたけの湯だけほぼ透明で、楕円形の樽型の浴槽に入っている。
順番にほぼ透明で硫化水素臭があまりしないたけの湯、次が白濁して気持ち熱め、次が激熱で入れない青っぽい白濁、次がかなり熱いがなんとか入れる白濁…と、記憶と数が合わない。どれか抜けている。やっぱりもう一度入りに行かねば。
同じ廊下から階段を降りる露天風呂もあり、ここは時間が無く見学だけで入らず。見た感じ、宿側に大きい岩の露天風呂、川側にもう一つ岩の露天風呂、その奥に小さい無色透明な露天風呂。この小さいのは景色はいいが硫化水素臭がほとんどしない。ということはたけの湯か。
あとこの前か後ろに「い」「ろ」「は」のドアがあり、「い」以外は鍵がかかっていた。唯一開いた「い」も青みがかった白濁のお湯。
それからいったん廊下に戻り、混浴が右に、女湯が左にあるところまで来る。この混浴がさっきおすすめされた「第二露天風呂」だ。
水色の綺麗な白濁湯で、少しぬるめ適温。強い硫化水素臭。滑り台のような寝湯のような木の舟が浴槽の中に設置してある。
次に女湯の第一露天風呂へ。ここも隣の混浴第二露天風呂なみに広く屋根もあるが、一番洒落た雰囲気に見える。第二露天風呂より絵になるのでは?
途中に仕切りがあり、湯舟が手前と奥に分かれているが、手前は青みが強く46度ぐらいの熱い白濁湯で気持ちがいい。奥は水色で混浴の第二露天風呂に似ている。
加仁湯の白濁したお風呂は、いずれもおおむね硫化水素臭に青みがかったミルキーなお湯。肌触りは強いすべすべ感がある。湯上りはちょっとカサカサするかな。
最初の浴室に行った時に脱衣所で靴下をぬらしてしまって、その後は移動中あまりにも足の裏が冷たくて辛かった。とにかくもう一度、もっとゆっくり入りに行かないとお湯とお風呂の判別がつかないかも。
そして時間的には無事、八丁の湯を出発して女夫渕駐車場に向かう送迎車に乗せてもらえた。