塩原温泉郷(古町)源美の宿 会津屋

洞窟風呂や貸切露天風呂のある自家源泉の宿 お湯は美肌系


[2015年9月のデータ(宿泊) ただし一部は2016年1月のデータ]

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  • 温度★★★☆☆ 泉質 ★★★★☆ 温度は熱め
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所はベビーベッド代わりになりそうなベンチあり、貸切露天風呂あり

塩原温泉郷 源美の宿 会津屋の温泉動画【15秒】温泉動画


洞窟風呂と客室   

塩原温泉郷 源美の宿 会津屋 体験レポート

塩原温泉 源美の宿 会津屋の外観 塩原温泉 源美の宿 会津屋のロビー
塩原温泉 源美の宿 会津屋の外観とロビー。外観の画像はクリックで拡大。

 栃木の塩原にあるのに会津屋と名乗っているのは、創業者が会津藩を脱藩してこの地で旅館業を始めたことに由来する。

 会津屋に宿泊予約を入れた時は普段は立ち寄り入浴を受け付けていないとか知らなかったが、自家源泉、美肌の湯、ロケーションの良さげな露天風呂があるということはわかっていた。
 しかし、お風呂場で一緒になったおばちゃんに、「以前は古くて汚い宿で、しかも1万8千円もしたから当時なら泊らなかった」と聞いた時は、それならうちも泊まらなかったかもしれないと思った。
 今はお値段からすると非常にコスパがいい。
 実際に泊ってみて思ったが、1万円ちょっとで、部屋は綺麗で洒落てるし、食事はとても美味しいし、お風呂もお湯が素晴らしい。

塩原温泉 源美の宿 会津屋の部屋 塩原温泉 源美の宿 会津屋の部屋のお茶セット
塩原温泉 源美の宿 会津屋の客室と客室に用意されたお茶。画像は両方ともクリックで拡大。

 案内された部屋は5階。
 なんと露天風呂の隣の部屋だ。嬉しい。
 この宿は女性に限り、色浴衣を選ばせてくれるし、枕もそば殻と羽毛と低反発から選ばせてくれる(男性は問答無用)。

塩原温泉 源美の宿 会津屋の食事処 塩原温泉 源美の宿 会津屋の夕食
塩原温泉 源美の宿 会津屋の夕食。料理の画像はクリックで拡大。

 温泉について説明すると、まず会津屋には二種類の自家源泉、三種類のお風呂がある(特別室の部屋付風呂を別として)。

 三種類のお風呂は、上から順に
 5階に貸切露天風呂二つ。
 3階に日替わり湯処 美肌美人の湯
 1階に洞窟風呂。

 まず貸切露天風呂だが、名前とは裏腹に貸切で使われるのは6時~9時のたったの3時間。それ以外の時間は誰でも使える男女別の展望露天風呂になる。
 さっきも書いたが私たちの部屋は露天風呂の隣だったのでなんか近くて嬉しかった。

 3階の美肌美人の湯と1階の洞窟風呂は男女入れ替え制。
 夜11時半が入れ替え時間で、その時間までは美肌美人の湯が女湯で、洞窟風呂が男湯。以降、翌日のチェックアウトまでは逆になる。

 私は夜寝る前に美肌美人の湯に入り、翌朝、貸切露天と洞窟風呂に入った。個人的には洞窟風呂が一押し、貸切露天がその次。

塩原温泉 源美の宿 会津屋の美肌美人の湯の暖簾 塩原温泉 源美の宿 会津屋の脱衣所
塩原温泉 源美の宿 会津屋の美肌美人の湯、暖簾と脱衣所

 会津屋では自家源泉を二本所有。
 急斜面に建物があるので、最上階の6階にも地面があるという前提で話をすると、一本はその6階(食事処があって、その床下)からポンプアップ、もう一本は玄関前の駐車場の、ロビーから見て左側から自噴している。
 駐車場自体、湯脈の上にあって、掘れば湧く。雪が降っても少しなら勝手に溶けるので雪かきいらず、足湯が流行った時には足湯を作ろうかという話も出ていたとのこと(でもこれ以上お湯を出すと周りの旅館の湯量に影響が出る可能性もあるのでやめたのだそうだ)。

 6階の源泉はそのまま上から降ろし、5階の貸切露天風呂、3階の美肌美人の湯、1階の洞窟風呂と洞窟風呂入り口の飲泉所に使っている。

 もう一本の1階の自噴泉は、そのままパイプを刺し、それが1階の洞窟風呂の浴槽の底に直結している。
 つまり、洞窟風呂だけが2本の源泉ミックス。残りは6階のお湯のみということになっている。
 また自噴泉は本当にパイプを刺しているだけなので、限りなく足元湧出泉に近い状態になっているらしい。

塩原温泉 源美の湯 会津屋の美肌美人の湯 塩原温泉 源美の湯 会津屋の美肌美人の湯の露天風呂の眺め
塩原温泉 源美の宿 会津屋の美肌美人の湯の浴室と露天風呂の眺め。浴室画像はクリックで拡大。

 まずは洞窟風呂の話から。
 正直私は洞窟風呂ってそんなに好きじゃ無かったり。サウナも苦手だし、何となく蒸して息苦しい。
 でもここの洞窟風呂はかなりびっくりした。

 洞窟としてはめちゃめちゃ大きいわけではなく(そこそこ大きいけど)、トンネルみたいになっているわけじゃないから迷路的な楽しさがあるわけでもなく、でもここの洞窟は単に岩に穴をあけたとか人工的とかじゃなくて、岩肌のあちこちから実際に源泉が染みだしている・・・。

 そういうところに穴を掘って浴室を作ってる。
 ただし、旅館側はあれは温泉と言う認識は無いみたい。実際触れば冷たいし。
 でもただの水じゃなくて、それが染みだしている所は湯口以上に明るい茶色になっていて、遠目にはお偉い芸術家が洞窟の壁をキャンバスに見立てて金色の絵の具をシャッシャッと塗ったみたい。
 ちなみに触るとちょっとぷよっとしてる。

塩原温泉 源美の湯 会津屋の洞窟風呂 塩原温泉 源美の湯 会津屋の洞窟風呂の湯口
塩原温泉 源美の宿 会津屋の洞窟風呂とその湯口。洞窟風呂全体の画像はクリックで拡大。

 この洞窟風呂は湯口らしいものが三か所ぐらいあるので、源泉が複数あるならそれぞれ違うのかもなんて思うところだが、上に書いたように浴槽の底から入れている自噴泉の分以外は全部6階の源泉で、意図して湯口を分けた訳ではなく、元々一本を下ろしてきているのが、途中で漏れたのであちこちに湯口ができちゃった状態だそうな。

 そんな感じで源泉をそのまま入れているので、浴槽の中はわりと熱い部分とそうでもない部分ができている。
 あと、浴槽の縁はお湯が常に流れている所はつるつるしている(定期的に削っているのかも)が、滞る所は小さなとげとげで座ると痛い。

 お湯は無色透明だが、この浴室だけミックス源泉だからか茶色の粒状の湯の花が結構ある。きしつきはしないがすべすべするお湯。
 洞窟効果もあって包み込まれる感じ。

塩原温泉 源美の湯 会津屋の洞窟風呂の凹んでいる部分 塩原温泉 源美の湯 会津屋の洞窟風呂の壁の浸み出している部分
洞窟の凹みになっている部分とその壁の浸み出している所を拡大したところ

 貸切露天風呂の方はそんなに広いわけじゃないのだが(7、8人は入れる)、とにかく洒落てる。
 目隠し部分に沢山木を植えていて、温泉街にある宿なのに林の中で入浴している気分。

 半円の岩風呂で、湯口周辺は茶色くなっている。湯口以外でお湯の当たる所は白い析出物のぼつぼつができている。

塩原温泉 源美の湯 会津屋の貸切露天風呂 塩原温泉 源美の湯 会津屋の貸切露天風呂の景色
塩原温泉 源美の宿 会津屋の貸切露天風呂。画像は両方ともクリックで拡大。

 お湯は熱め。無色透明。
 壁に貼られた会津屋のお湯の効果の文章を読むと、箇条書きにしてあるんだけど一番上が「硫黄を含まないため皮膚が乾燥しない」で、数項目並べた後に、一番下の文章がまた「肌を乾燥させるイオウが含まれておらず・・・」で始まってる。
 どんだけ硫黄が敵よ。
 あと、「~・・アベンヌより会津屋の泉質の方が良いと思います」という説明もあり、アベンヌ名指しかと笑った。

 しかしまあ本当に肌がすべすべになるのは事実で、個人的には塩原美肌コースは新湯の湯荘 白樺の湯どろの後に古町の会津屋のはしごだと思う。
 そしてこのお湯だったら絶対にアトマイザーに入れて顔に直接吹きかけたい。そういうの、パウダールームにあればいいのに・・・と思っていたら、なんとチェックアウト時にご主人がどうぞとアトマイザー入りの源泉をくれた。
 素晴らしい!!

塩原温泉 源美の湯 会津屋の飲泉所 塩原温泉 源美の湯 会津屋の貸切露天風呂
塩原温泉 源美の宿 会津屋の飲泉所と貸切露天風呂。画像は両方ともクリックで拡大。

塩原温泉郷 源美の宿 会津屋の温泉動画【15秒】その2温泉動画


貸切露天風呂と美肌美人の湯   

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