清河寺温泉いずみの湯

さいたま清河寺温泉の前身

  • 2006年2月2日に新施設がオープンしました。その新施設のデータはこちらです → さいたま清河寺温泉
  • (ちなみにこの頁のデータは2003年10月の仮営業時のものです)
  • 所在地 埼玉県さいたま市西区清河寺683-4
  • 泉質 ナトリウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
  • 設備等 仮設浴場(1時間ごと貸切制)
  • 入浴料 体験入浴期間中は無料
  • 営業時間 10:00~22:00
  • 備考 2003年10月末日までは仮設浴場において無料で体験入浴受付を行っていた
[2003年10月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 湯はぬるめ、泉質にも刺激無し
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気 ★☆☆☆☆  貸切使用なので、赤ちゃん連れでも使いやすい

清河寺温泉いずみの湯 体験レポート

清河寺温泉の仮設浴場

 今、埼玉にアツい温泉があると聞き行ってみた。
 いやいやお湯が熱いのではない。一部で話題沸騰中なのだ。

 パチンコ屋に温泉が湧いている!!
 駐車場に怪しいトタンで囲われた仮設浴場がある!!
 なんと無料で貸切で入らせてもらえるらしい!!
 加えてお湯がとんでもなく泡だらけの良質泉らしい!!

 子供を連れてのんびり行く温泉紀行を売りにしている(嘘?)我が家としては、まだ仮設浴場とか、道端のポリバスとか、自分で掘る野湯とかは未体験(比較対照が違う)で、興味はあってもなかなか縁は無いかなと思っていたところだが、何しろ場所がさいたま市(旧大宮市のあたり)と東京から至近で、しかも子連れでも気兼ねの無い貸切制ときた。これは行ってみる価値ありと、体験入浴期間も終盤に近づいた10月18日に予約を入れてみた。

 ほとんど日の出ない寒い日だった。さいたま水上公園で少し遊んでから向かった。県道216号線沿いのパチンコ屋「CUBE」の駐車場の一角にある。パチンコ屋の受付で予約した旨を伝えると、鍵と札を出してくれた。札を仮設浴場の入り口に掛けて、貸切使用中であることを示すのだ。

清河寺温泉

 中をのぞいてびっくり。
 青いトタン板の内部は、とってもB級な雰囲気を漂わせた温泉パラダイス風だった。くすっと笑っちゃいたくなるようなつくりなのだが、でもきちんと使い勝手など考えて配置してある。さぞや楽しんでレイアウトしたのだろうな。

 滑らないように緑の人工芝を敷いた通路の右に、手前から掛け湯用の槽、白い椅子と寝転がる長椅子を置いた休憩スペース、地下水の冷水槽、加熱した源泉を注ぐ大樽風呂(このときは中は空)。
 左に手前から三つ、源泉をざんざか注入している樽風呂と、奥にもうひとつ大樽風呂。

 掛け湯をしてざぶんと入ればこれはすごい。ざばざばざばと音を立てて溢れる湯。
 しかも後から後からじゃばじゃばじゃばと源泉が管から出てくるので、溢れた湯も一瞬で縁までなみなみに。
 本当にここ、埼玉?
 しかも鮮度の良いそのお湯と来たら、まあものすごい泡。これはもう、泡と戯れるなんて可愛いものじゃない。泡にうずもれるという感じ。先日、有名な白骨温泉泡の湯の内湯でアワアワなお湯を体験したばかりだが、失礼だが比べ物にならない。お湯の濁りより泡が凄くてお湯の中が見えないくらいだ。
 奥の大樽は浴槽の上から源泉を投入しているのでまあまあの泡だが、三つ並んだ中規模の樽風呂は湯中から注入しているため、ほとんどその泡でジャグジー状態なのだ。ころころと泡が背中を転がっていくのがくすぐったい。

清河寺温泉のアワアワ湯

 湯の色は緑と茶色が混じったような濁り湯。泡があるから滑るような感覚もあるけど、入浴中の肌触りは基本的にきしきし系。湯上りはそうとうのすべすべ系。
 臭いは薄い金気臭。味は塩味と出汁の効いた甘めの炭酸風。鮮度の良い鉄の味も少しする。色と味は平湯温泉の平湯民俗館平湯の湯にちょっと似ている。あそこももしかして、もっと源泉温度が低かったらこんな風にアワアワになるのかな。

 そう、ここはかなりぬるめ。どうぞご自由にお使いくださいと温度計もおいてあるのだが、38.3度のはずの源泉は、肌寒い今日は36度程度と体温くらいしかないのであった。おかげでぬる湯好きの子供たちは大喜びだったが、風邪引きだったパパは「寒い寒い」と早々に上がってしまった。
 夜は天然ガスのかがり火が炊かれたり、加熱浴槽の大樽にも湯が入ったりするらしい。

 まあ、それも今月一杯。来月からは施設施工に着手するため、このありがた~い無料体験入浴は10月末で締め切りなのです。保健所の許す限り掛け流しの施設を作りたいと張り紙があったので、施設が完成して再びこのお湯と出会えることを待ちたいと思います。