越谷天然温泉 ゆの華

施設は少し古いがお湯は美肌系

  • 所在地 埼玉県越谷市大間野町3-61-1 TEL 048-985-4126
  • 公式サイトURI http://www.yunohana.co.jp/koshigaya.html
  • 泉質 ナトリウム塩化物・炭素水素塩温泉(重曹泉)
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、サウナ、休憩室など
  • 入浴料 大人700円、小人(4歳以上中学生未満)300円、手ぶら入浴(貸しタオル・貸しバスタオル込み)900円
  • 営業時間 10:00~深夜2:00
  • 定休日 年中無休
[2006年6月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆  湯は適温、泉質にも特に問題無し
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆  スーパー銭湯としては古びた部類に入るが設備は揃っている

越谷天然温泉 ゆの華 体験レポート

越谷天然温泉ゆの華の外観 越谷天然温泉ゆの華の入り口横に流される源泉
越谷天然温泉ゆの華の外観と入り口前に流される源泉

 美人の湯にもいろいろあるが、埼玉県の町の中、車の音も喧しい国道沿いに建つ少々B級がかった垢抜けない日帰り温泉に「美人の湯」と書いてあっても、いまひとつその気にならない。
 だけど入ってみて吃驚。
 うん、これは正真正銘の美人の湯だ。

 施設は全体的に古びている。
 イマドキの小洒落た和風テイストの日帰り温泉とは違い、どちらかというと一昔前の健康ランド的装飾が多い。
 お風呂は一階と二階に分かれていて男女交代制だ。
 越谷天然温泉ゆの華に面した奥州街道が青森と東京を結んでいることから、一階は東北をイメージして夏に掛けて三陸地方に吹く季節風やませから「やませの道」、 二階は花の都東京をイメージして「華街道」と名付けられた。
 やませの道は和風、華街道は心持ち洋風のコンセプトだ。

越谷天然温泉ゆの華の内湯

 どちらのお風呂も内湯は水道水の沸かし湯だ。様々なタイプの圧注浴浴槽が備え付けてあり、塩を盛った塩サウナが設置されている。
 温泉は露天風呂の一部のみ。
 この日は二階の華街道が女湯だった(お風呂の画像の方は全て男湯のやませの道)。

 お湯は遠目にはほとんど黒く見える褐色のもの。同じ埼玉では蕨やまとの湯ほどは 黒くないが、かすかべ湯元温泉よりは顕著に黒い。
 入ってみるとちょっと驚きの泡付き。お湯の中にびっしりと細かい泡が漂っていて、それが肌にまとわりついてくる。 さいたま清河寺温泉なみかも。
 残念ながら浴槽は完全な掛け流し式では無いようで、溢れた分を回収して底からも注入しているが、湯口と打たせ湯からは源泉が出ているようだ。

 湯口からはほんのりと昆布出汁のような臭いが漂ってきて、近づいてみるとさらに何か良く知っている甘い匂いがする。
 うーんこれは・・・ウィスキーの臭いだ。あと僅かに磯の香りと硫黄の臭いも。
 ほんの僅かといえど、まさか埼玉で硫黄の臭いねぇ。

越谷天然温泉ゆの華の源泉掛け流し露天風呂

 お湯に入っているときはそれほど強く感じないが、出て乾きかけた腕などこするといかにも重曹泉らしいつるつる感が感じられる。半端じゃない。本当につるつるする。 さらにのぼせた体がさっと引き締まるような爽快感がある。
 乾いてくると少しべたべた。
 なかなか面白い。
 晴れた日で直射日光が強かったせいか、ほとんど温泉浴槽には人がいなかった。
 みんな日陰のある水道水を涌かしたお風呂に入っている。
 ラッキー、ひとりじめだ。
 肌触りが楽しくて、何度も出たり入ったりしてしまった。

 帰りがけに入り口横に流されている源泉口から少し飲んでみた。
 出汁の利いた塩味。
 お風呂の源泉より濃い感じ。

 最近次々と新設されている和風で統一されたスーパー銭湯系日帰り温泉は、お湯以外どこもみんな同じに思えて飽きてきたところ。だってお風呂の作りがクローンみたいにそっくりなんだもの。
 ここはちょっとB級入っているところが逆に新鮮だった。
 でもデートに使うには渋すぎるかな。