雲仙温泉 ゆやど雲仙新湯

4本の源泉を持つ温泉旅館

  • 所在地 長崎県雲仙市小浜町雲仙320 TEL 0957-73-3301
  • 泉質 酸性―アルミニウム―硫酸塩泉(低張性酸性高温泉) 単純硫黄泉(硫化水素型)(等張性弱酸性高温泉)など 源泉名:(両方とも)株式会社新湯ホテル
  • 日帰り温泉 日帰りプランがあるようだが詳細不明
  • 設備等 男女別浴室、男女別露天風呂、貸切風呂
  • 公式サイトURI https://www.sinyuhotel.co.jp/
  • 私がトラベルjp旅行ガイドに寄稿したゆやど雲仙新湯の記事⇒ 「ゆやど雲仙新湯」島原半島半径15マイルの魅力がギュッと
[2020年10月のデータ(宿泊利用) ただし一部は2021年8月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆  濁り湯は深さがわかりにくいので注意
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ りざれの脱衣所にベビーベッドあり、貸切風呂あり

雲仙温泉 ゆやど雲仙新湯 宿泊体験レポート

ゆやど雲仙新湯の外観

これをまとめている2021年8月現在、雲仙は豪雨による土砂災害で被災している。多くの宿の源泉が集まっているあたりも崩れて、しばらく休業する宿も多い。こちらのゆやど雲仙新湯は近日中に営業を再開するということで、こんな時期ではあるけれど、およそ10ヵ月前を振り返ってレポートしたい。

観光再開後はまた以前のような賑わいが取り戻せることを願って。

ゆやど雲仙新湯のロビー

さて、そもそもこの時の九州北部旅行はもともと「雲仙温泉に行く」ことが1つの目的だった。以前、雲仙のある小浜市に娘二人を連れて来た時は、雲仙まで上る時間が無くて小浜温泉止まりだったから。

ゆやど雲仙新湯の客室

しかしこの時もコロナ禍であり多くの宿が立ち寄りを休止し、日帰り温泉も営業時間を短縮していたため、結果的にははるばる雲仙まで行ったにも関わらず、入浴できたのは泊まった「ゆやど雲仙新湯」だけだった。だから非常に消化不良。またいずれゆっくり訪れたい。

ゆやど雲仙新湯の客室2

そして「ゆやど雲仙新湯」についてはトラベルjpの記事に詳しく書いたため、ここではまた温泉に絞ってレポートしたい。

ゆやど雲仙新湯の朝食
夕食の写真は記事に乗せたので、こちらは朝食

この宿の温泉の最大の特徴は源泉を4本所有して、混ぜずに使っていること。といっても4本のうち1本は温泉付き客室専用、もう1本は有料(50分2200円)の貸切風呂専用。だからただ泊まっただけでは2本しか入れない。私の場合はさすがに温泉付きの客室に泊まる予算はなかったので、貸切風呂だけGOTOトラベルの商品券を使って入った。

貸切家族風呂「まどか」の脱衣所
貸切家族風呂「まどか」の脱衣所

最初に入ったのがその貸切風呂「まどか」。雨の日は濁りが強く出るという。この日も雨だった。ぬるいのでお湯を足しているので止めてもいいと言われて浴室に行ったので、てっきり源泉がぬるめなのかと思ったらそんなことはない、49度もあった。湯舟では41~42度程度。

貸切家族風呂の浴室
ちょっと薄暗いけど「まどか」の浴室

うっすら足の見えるミルキーな濁り具合で、群青色を薄めたような色合いだ。山の温泉らしい削りたての硫黄のようなにおいがして、味は薄めたレモンのよう。夫は髭剃り跡が染みると言っていた。肌触りは特に特徴なし。

ゆやど雲仙新湯の貸切家族風呂
お湯は白濁

浴槽は座りやすいいい位置にいくつも石を設置してあるのがいい。庭木にお湯をかけるなの張り紙有り。湯上りは肌が生き返ったように瑞々しくなる。

雲仙新湯の貸切風呂
うっすら見えるのが底の石。座るのにちょうどいい

なおこの貸切風呂「まどか」はゆやど雲仙新湯の第一源泉らしいが分析表は見当たらなかった。

ゆやど雲仙新湯の湯口

次に第2源泉を使った大浴場。女湯は「りざれ」、男湯は「香仙翔(かせんしょう)」という。男女のネーミングの差がよくわからん。

ゆやど雲仙新湯の館内

「りざれ」には以前はシャンプーバーと化粧水などの設置があったようだが、コロナ禍で撤去されて今は浴室にはシャンプー、リンス、ボディーソープ、フェイスソープの備え付けのみ。

ゆやど雲仙新湯の「りざれ」
大浴場「りざれ」

変わった造りのドアはロマンティックな仕様。窓際に内湯があるが赤い椅子の奥も昔は浴槽だったのだろうか。

先に露天風呂に出てみるとお湯が無色透明に見えた。公式サイトでは半透明という表記だったが、今日は濁りが薄いのかな。においなし。味なし。少しキシつきはあるような…。湯口が3つあるがそれぞれの違いはよくわからない。

ゆやど雲仙新湯「りざれ」の露天風呂
「りざれ」の露天風呂

一方内湯は湯口一つで空気に触れないように注がれる。当然露天風呂と同じなのだろうと思ったら、内湯には細かい泡付きがある。そして湯上りはやけにつるつるする。

ちなみにここで使われている第2源泉はpH2.2のかなりの酸性泉なのだが、ちょっと薄めすぎなのではないかと感じた。

ゆやど雲仙新湯の大浴場「佳宵の湯」
「佳宵の湯」

最後に第3源泉を使った地下の大浴場は、男湯「絹笠(きぬがさ)の湯」と女湯「佳宵(かしょう)の湯」。高濃度源泉を掛け流しにしていて白濁しているというのが売りだ。

うっすらと足が見える程度の濁りは貸切風呂と似ている。色やにおいも貸切風呂を気持ち薄くしたような感じ。内湯と露天風呂は繋がったウォークスルーの作りになっているのが珍しい。支配人曰く、こういうお風呂は今はもう決まりで作ることができないそうだ。

ゆやど雲仙新湯の大浴場「佳宵の湯」

なお、地下の大浴場にはpH2.2の酸性―アルミニウム―硫酸塩泉と単純硫黄泉の2枚の分析表が貼られていたが、こちらの源泉は単純硫黄泉の方。

「佳宵の湯」の露天風呂は庭園風で雰囲気が良い。源泉湯口は露天風呂側にあり、この湯口の近くには硫黄のにおいがプンプン。浴槽内から温度調節のための加熱水道水が注入されているが、湯口からは源泉が出ている。それで全体としては薄い感じになっちゃうが、湯口の近くにいると本来の温泉のパワーが感じられる。このお風呂は湯口のそばに陣取るのが正解らしい。

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