大沢温泉 山水閣・菊水館・自炊部

宮沢賢治や高村光太郎にゆかりのある老舗温泉宿

  • 所在地 〒025-0244岩手県花巻市湯口字大沢181
      ・山水閣 TEL 0198-25-2021 FAX 0198-25-2551
      ・菊水館 TEL 0198-25-2233 FAX 0198-25-2452
      ・自炊部 TEL 0198-25-2315 FAX 0198-25-2316
  • 公式サイトURL http://www.oosawaonsen.com/
  • 泉質 硫化水素泉(アルカリ性単純泉)
  • 日帰り利用料 山水閣 大人1,000円、子供500円 自炊部 大人600円、子供300円
  • 日帰り受付時間 山水閣 11:00~14:00 自炊部 7:00~20:30(21時で終了)
  • 設備等 混浴及び男女別露天風呂、内湯、和室休憩室(帳場待合)、御食事処、売店
  • ※混浴露天風呂大沢の湯は20時~21時は女性専用タイム
[2002年7月のデータ ただし日帰り料金・日帰り受付時間等は2016年2月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★  泉質の刺激等は特に無し、湯温は気持ち程度熱め
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ 豊沢の湯には、ベビーベッド代わりにできるスペース有り、休憩室も使える

大沢温泉 山水閣・菊水館・自炊部 体験レポート

大沢温泉の外観 大沢温泉の脱衣所
大沢温泉の外観と脱衣所。外観の画像はクリックで拡大。

 花巻といえば、宮沢賢治。
 岩手と聞いただけで、イーハトーブと連想する人ならば、花巻に特別の思い入れもあろう。賢治は花巻に生まれ、花巻で教職につき、また花巻で執筆した。
 また花巻といえば、高村光太郎。
 詩人にして彫刻家であった光太郎は、空襲で東京のアトリエを失った後、宮沢賢治の父を頼って花巻に移住し、「智恵子抄その後」を執筆した。
 そんな二人の文人に所縁の深い温泉地が、ここ、大沢温泉だ。

 宮沢賢治は子供のころから大沢温泉を訪れていたが、学生時代は湯をくみ上げる水車を止める悪戯騒ぎを起こした逸話を残し、また高村光太郎は、大沢温泉を「本当の温泉の味がする」と言い残した。
 大沢温泉とは文人に愛された由緒正しい温泉なのだ。

 東京を離れること500キロ。夏休みを東北で過ごそうと車をとばして、最初にたどり着いたのが大沢温泉だった。花巻南ICで東北道を降りて、緑のアップダウンを行けば、志度平温泉、渡り温泉のさらに奥に、大沢温泉が見えてくる。

 とにかく巨大な温泉旅館で、山水閣、菊水館、湯治部と三つの棟があり、それぞれ渡り廊下や橋で繋がっている。

 山水閣は98年にリニューアルされた立派な建物で、高級感はあるがちょっと味気ないかも。57室もあり、コンベンションホール、宴会場、カラオケスナックなども備え、さながら大ホテル。
 山水閣のお風呂は以下の三つ。
・半露天風呂 豊沢の湯(今回ここに入浴) 豊沢川に面していて非常に眺めが良い(画像参照)
・大浴場・露天風呂 山水の湯
・貸切家族風呂

 菊水館は大正時代の建物で、茅葺屋根に風情がある。唯一川向こうにあるので、他のお風呂に行くときは遠いが、静けさが味わえそう。
 菊水館のお風呂はひとつ。
・木造半露天風呂 南部の湯

 自炊部は湯治棟。一番上の画像は自炊部の入り口。
 自炊部のお風呂は二つ。
・露天風呂 大沢の湯(最も有名な川に張り出した露天風呂 混浴)
・大浴場 薬師の湯

大沢温泉の豊沢の湯 大沢温泉の豊沢の湯
大沢温泉の半露天風呂 豊沢の湯。外の景色が写っている画像はクリックで拡大。

 せっかくだから露天風呂 大沢の湯に入りたかったが、残念ながら清掃中とのことで、半露天風呂の豊沢の湯に入ることにした。

 脱衣所は明るく非常に綺麗。造りも新しく、掃除も行き届いている。
 ベビーベッドは無いが、中央に畳を敷いた広い台があり、ここで赤ちゃんを寝かせて脱がせたりすることができる。
 実際この温泉では、赤ちゃんを多く見かけた。

 湯は無色透明。わずかに灯油のような匂い。味はほとんどなし。
 それほど熱くないが、びっくりするほど温まるので、まったく長湯ができない。
 深さは少し深めで、二歳の次女はまったく足がつかないが、片側が階段状に浅く作られているので、子供連れにも嬉しい。
 湯口からはざあざあと湯が出ているが、湯口でも適温で、火傷しそうなことはない。
 それほど強くないにゅるにゅる感があるが、北東北ではにゅるにゅる湯は割と少ないため、希少価値かもしれない。

大沢温泉の休憩室 大沢温泉の休憩室のレトロな調度品
時が停まっているようなレトロな休憩室。戸が写っている画像はクリックで拡大。

 湯上りはさっぱり。特筆すべきは肌のつるつるすべすべ度。入浴したその日だけでなく、数日続くほど効果が高い。かなりの美人湯だ。

 子連れ立ち寄りにとってここのありがたいところは、和室の休憩室もあるところ。正確には帳場待合と呼ぶらしい。使い込んだレトロな家具を飾ってあり、タイムスリップ気分が味わえる。ただあまり広くないので、立ち寄り客が多いときは辛いかもしれない。

 パパはぶっ通しでここまで運転してきて体が痛くなったが、大沢温泉に入ったらぴたりと治ったそうだ。効能も抜群である。