旧湯端温泉

おばあちゃんが切り盛りしていた温泉 今はお孫さんがリニューアル⇒新 湯端温泉

  • ※ここに掲載したのはあくまでも2002年当時の在りし日の湯端温泉です。現在の湯端温泉はこちらでご確認ください。
  • 所在地 群馬県多野郡吉井町多比良3309-1 TEL 027-384-8602
  • 泉質 ナトリウム-塩化物冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)
  • 日帰り入浴料 大人 600円、小人 300円
  • 定休日 火曜日
[2002年12月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★★  泉質は特に刺激なし
  • 設備         雰囲気

旧湯端温泉 体験レポート

湯端温泉の外観 湯端温泉のカラオケセット
湯端温泉入り口(入り口はマトモだ) カラオケ用のセットだろうか・・?

 湯端温泉に関しては、何から書き出したらよいものやら皆目見当もつかない。それは2002年の大晦日の日のことで、おばあさんが一人で切り盛りされているらしいという他は、何の事前情報も持っていなかった。
 背後に牛が伏せたような形の牛伏山が控え、近くにはホタルの生息地がある。事実この宿は、ホタルの宿として知られている。

 訪問前に電話を一本入れたが、宿の主は耳が遠いらしく、意思疎通には少々難儀した。

 こんなところに温泉が?という田舎道を行くと、「湯端温泉」の看板が出ている。どう見てもただの民家。奥深い山の中でもなんでもない。

 入り口をがらりと開けて益々面食らう。外観よりはるかにオンボロな内部。呼べど誰の返答もなし。御用があれば押してくださいと書かれたブザーも壊れているらしい。
 奥からのそりとあらわれたのは、接客係の猫。大人しく利発で人懐こい。鼻先と腹が白い黒猫で、名前はクーパー。
 更にその先で、ようやく女主人と遭遇。
 廊下や階段には洗濯物の山。ちょっと現役の温泉施設とは思えない。こういうところは初めてで、どうしたものやらまごまごしてしまう。

湯端温泉の浴室 湯端温泉小唄
女湯浴室(男湯もほぼ同じ)  湯端温泉小唄・・だそうな

 画像は女湯の浴室。実際入浴したのは男湯の方。タイルの色が違うだけで作りはほぼ同じ。他に誰も客がいなかったらしく、家族風呂として使用させていただいた。
 男湯は女湯より使用頻度が高いのかマナーのない客が多いのか、はるかに散らかっていた。

 お湯は冷鉱泉なので沸かしているようだが、ちょっと熱かったので少し水を入れた。浴槽の真ん中の壁のところに下向きの赤い矢印が見えると思うが、ちょうどこのあたりの浴槽内の壁に二つほど穴が開いていて、そこから熱い湯が出てくる。

 とくにきしきしもにゅるにゅるもしない。磯海苔の香りのする湯で、味は香りほどには強くないごく薄い塩味。無色透明。

湯端温泉の休憩室 湯端温泉の猫
大広間休憩室  接待係のクーパー(猫)とじゃれる娘

 カラオケセットを置いた宴会場(休憩室)もある。
 テレビにも出たらしく、芸能人と写ったその時の写真や、湯端温泉小唄なんてものも貼ってある。活気のあった時代もあるのだろう。
 特に「ホタルのおじちゃん、おばちゃん、いつもおかしをありがとう…」で始まる子供たちからの手紙が沢山貼ってあり、当時を偲ばせる。子供たちはみんなで泊まりに来て、この窓からホタルを見ていたのだろうか。

 施設の清掃状況などから、ちょっと赤ちゃん連れファミリーには薦められない。ホタルの宿というフレーズで想像できる温泉を求めて行く人にも薦められない。
 が、これを読んだ上で、面白そう!!と思われた方はぜひ行ってみてほしい。

 帰りにはリンゴをお土産に頂いた。
 あの明るくて、腰は曲がっていても元気なおばあちゃんの人柄だけでもっている、そんな不思議な温泉だ。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 群馬サファリパーク(温泉日記に遊んだ記録あり)
  • ハイウェイオアシスららん藤岡(観覧車などもあり、高速からも一般道からもアクセスできる)(温泉日記に遊んだ記録あり)