四万温泉 四万たむら
(2005年11月のデータ 立ち寄りではなく宿泊で利用)
■所在地 〒377-0601群馬県吾妻郡中之条町四万4180 TEL 0279 64 2111(四万たむら)、0279
64 2344(四万花湧館)
■公式サイトURI http://www.shima-tamura.co.jp/
■泉質 食塩泉(含砒素-ナトリウム、カルシウム-塩化物硫酸塩温泉(中性低張性高温泉))
■日帰り入浴可能時間 11時〜16時
■料金 大人1,680円
■設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、混浴露天風呂など
※ 日帰り入浴でも宿泊でも、四万たむらを利用する場合、四万グランドホテルのお風呂も全て共通で入浴することができる |
果たしてこの温泉は赤ちゃん・子供向けか?
湯温★★★★★ 泉質★★★★★ 四万のお湯は熱めだがここは加水が多く適温
設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ロッカーなどの施設は大浴場 甍の湯を利用すると良い |

入母屋造りの四万たむらを正面から |

川縁の混浴、幻の湯 竜宮 |
今年の紅葉は遅かった。
11月の半ばを過ぎたというのに、まだ四万の葉は赤や黄色に染まっていた。
露天風呂から溜息をつきながら、湯面に映る秋の色を見ていると、はらりはらりと鈍色の空から粉雪が舞い降りてきた。
そう、今年の秋は出足が遅く、そして短い秋が終わる前に、もう四万には冬の足音が聞こえていた。
上毛三山の一つ、榛名山の北麓を降りると、正面に奇怪な岩山がそびえている。
その名を岩櫃山。
岩櫃山を背に難攻不落の岩櫃城を構えたのが上州の名士齋藤氏であり、齋藤氏に仕えたのが清和源氏の流れを汲む四万たむらの初代当主 田村甚五郎清正であった。
四万の新湯川と日向見川に挟まれたに10万坪にも及ぶ広大な敷地を有する四万たむらは、まさに四万温泉の歴史と共に歩んできたと言える。
四万たむらとはそのような宿なのだ。
初めて四万を訪れたときうっかりと四万たむらの入り口に迷い込んでしまったことを思い出す。
四万温泉の新湯エリアに入り、坂道をそのまま登っていくと、それはどこかへ続く道ではなく、四万たむらへそのまま招き入れられる玄関に着いてしまう。
真っ直ぐ進めばどっしりとした入母屋造り茅葺き屋根の建物が出迎える。
重厚であり、歴史を感じさせ、何より建物までのスペースの取り方が、悠々として贅沢感を感じさせる。

露天風呂 森のこだま 男湯 |

露天風呂 森のこだま 女湯 |
「うっわぁい」 それはもう素敵な露天風呂だった。
森のこだまと名付けられた露天風呂は、紅葉に染まった新湯川を少し上から見下ろすようになっていて、屋根はついているものの開放感も十分だ。 お湯はそれほど熱くない。 ちょっと加水しすぎだと思うくらいだ。 きしつく中に少しぬるぬるする感じもあって良い肌触りで、身のうちからぽかぽと温まってくる。 大好きなんだ、四万温泉のお湯は。 草津より好きだと思う。
森のこだまは二階建てになっていて、上が女湯、下が男湯。
上から川と黄葉を見下ろす女湯と、傍らに立つ赤い紅葉の色を湯面に写す男湯と、どちらの方が景観が上かは判断がつきかねる。
ただ、このお風呂は夜にはライトアップもするので、せっかく泊まったのにうっかりとその時間に入りそびれてしまったことが残念だった。

檜造りの内風呂 御夢想の湯 |

花湧館の内風呂 翠の湯 |
景観よりもお湯を重視するなら、源泉に近い岩根の湯か花湧館の翠の湯へ行くのが良いそうだ。
翠の湯は縁と底が檜でできていて、簀の子状の底からぷくぷくと泡と共に源泉が立ち上ってくる。
泡の出てくる真上に体を浮かせて、ただのんびりと時間を忘れたいお風呂だ。
花湧館は四万たむらの湯治館。
自炊などはできないが、リーズナブルに宿泊できて、もちろんお風呂は全て自由に入ることができる。
檜と言えば、総檜の御夢想の湯も忘れてはならない。
四万の御夢想の湯といえば、日向見にある共同浴場だが、ここもネーミングの由来は同じだ。 大江山の酒天童子を退治した碓井貞光の夢枕に童子が立ち、霊泉を授けたと言われる伝説が起源だ。 思ったより広々とした綺麗な浴室で、湯気が籠もっている。 先ほどの森のこだまと違って、出汁のような臭いがほんのりと漂っている。
てっきりアブラ臭の一種かなと思ったのだが、後で関東周辺立ち寄り温泉みしゅらんのやませみさんにそれは木の臭いだと教えていただいた。 浴槽や浴室の材質で、こんなにもお湯の印象が変わるのだなと実感させられた。
御夢想の湯の脱衣所からは、もうひとつ庭園露天風呂 甌穴へも出ることができる。
こちらはかなりぬるめ。晩秋の気温からすると寒いほどだった。
最後に混浴の幻の湯 竜宮を紹介しよう。
川縁にあって水かさが増すと沈んでしまうので幻の湯と呼ばれている。
浴槽は二つあって、ひとつは適温、もうひとつは入れないほどに熱い。
ちょうどお風呂の後ろに男性用大浴場甍の湯があるので、なかなか女性には入りにくいものがある。
けれどひと気も無い真夜中にそっと入りに行くと、心おきなく湯船を独占できるかもしれない。
冷えた体を肩まで湯に沈めると、これ以上のお湯はあるまいと思う。
暗い中、川のせせらぎが聞こえる。 空を仰ぐと、早い雲が風に流され、やがて星が見えてきた。 |
□ここを訪問したときの温泉日記「四万たむらの休日」はこちらをクリック
□四万温泉の他の日帰り温泉情報
・山口露天風呂(無料の混浴露天風呂)
・御夢想の湯(四万温泉発祥の伝説の湯)
・河原の湯(萩橋の袂にあり源泉に近い)
・四万清流の湯(休憩室もある町営の日帰り温泉) |
近隣の子連れ遊び場情報
□薬王園(ハーブと薬草のテーマパーク、木工館や陶芸館で工芸体験ができる 温泉日記「四万たむらの休日」に遊んだ記録有り)
□たけやま公園(遊具の豊富な公園、室内遊具もある 温泉日記「四万たむらの休日」に遊んだ記録有り) □伊香保グリーン牧場(ちょっと中途半端な観光牧場) □渋川スカイランドパーク(小さい子どもにはちょうど良いサイズの遊園地 温泉日記「榛名湖日記その2」参照) |
女性の混浴風呂攻略ポイント
□幻の湯 竜宮
二つの浴槽のうち、一つは水着着用可能。
基本的にプールの方からアプローチしただけでほとんど丸見えになってしまうこと、脱衣所が簡易で男女共用であること、さらにお湯も無色透明で、お風呂の後方に男性用大浴場甍の湯があることからも、非常に女性には入りにくい。
プールのついでに水着で入るのでなければ、夜暗くなってから入りに行くのが良いかもしれない。 |