万座温泉 湯の花旅館

サルノコシカケ湯がユニークな湯治場風旅館

  • 所在地 〒377-1528 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401 TEL 0279-97-3152
  • 泉質 酸性―含硫黄―マグネシウム・ナトリウム―硫酸塩温泉 源泉名: ラジウム北光泉
  • 公式サイトURL http://www.yunohana-m.com/
  • 設備 男女別内湯、混浴露天風呂など
  • 日帰り入浴受付時間 10時~15時
  • 日帰り温泉入浴料 大人700円、小学生500円
[2016年10月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★☆☆☆ 泉質★★☆☆☆  お湯は少し熱め、泉質は少し刺激があるかも
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にはベビーベッド代わりになる台有り、混浴は相方の協力がほしい

万座温泉 湯の花旅館の温泉動画【17秒】


万座温泉 湯の花旅館 体験レポート

万座温泉湯の花旅館の外観遠景 万座温泉湯の花旅館の外観
万座温泉 湯の花旅館の外観。縦型の写真はクリックで拡大。

 万座温泉は意外と日帰り入浴料が高い。千円がデフォルトなので、ちょっと安めの所を探すなら、豊国館とか湯の花旅館とか・・・小奇麗なリゾートホテルではなく、こういった昔ながらの湯治場風情を残している宿の方がいいかもしれない。

万座温泉湯の花旅館の帳場 万座温泉湯の花旅館のサルノコシカケ
万座温泉 湯の花旅館の帳場とロビーのサルノコシカケや剥製

 湯の花旅館も庶民的な外観。館内に入ると、入口の囲炉裏の所におじちゃんおばちゃん3人が建物にとても馴染んだ雰囲気で座っている。夫が宿の人かと思って話しかけると、どうも単なる常連客らしかった。「ここは本当にいいお風呂だよ」と言われる。へえー、いいお湯なんだ。嬉しいな。
 フロントは無人だったが、私たちが会話しているとすぐに宿の人が出てきて受付をしてくれた。

万座温泉湯の花旅館の延寿の湯の通路 万座温泉湯の花旅館の中庭
万座温泉 湯の花旅館の浴室「延寿の湯」に至る通路と紅葉する中庭

 館内もとても鄙びている。木造でぎしぎしいう。
 階段を降りると、正面の神棚の左右に男女別の浴室。祀られている神様は猿茸大明神で、ガン封じのご利益もあるらしい。
 そして浴室の手前に露天風呂のドアがあった。露天風呂があるとは知らなかった。

万座温泉湯の花旅館の浴室入口と神棚
正面に猿茸大明神の神棚と、左右にそれぞれ男女の浴室

 露天風呂の様子を見ようとドアのところにあったサンダルを履くと、なんとサンダルの中に水が溜まっていて靴下がびしょびしょに。失敗したー。裸足になってから外に出るんだった。
 ドアの外にいきなり露天風呂。旅館の外壁や笹薮で囲まれているので特に見晴らしは無いが開放感はある。えっ、混浴なの?そういえば露天にはお風呂が一つしか無い。
 と、ずるっと足元が滑る。あやうく尻もちをつくところ。ぎりぎりで持ちこたえた。滑りやすいから注意しなくては。

万座温泉湯の花旅館の混浴露天風呂 万座温泉湯の花旅館の混浴露天風呂と布袋様?
万座温泉 湯の花旅館の混浴露天風呂(角度を変えて二枚)。写真は両方ともクリックで拡大。

 内湯の床でも滑りそうになる。床は木製で放射状の溝があり、溢れたお湯が流れるように斜度が付けてある。
 使い込まれた感じで味の出た内湯は好きな雰囲気だった。お湯は綺麗な水色の濁り湯で、表面に粉のような湯の花が浮いている。

万座温泉湯の花旅館の脱衣所 万座温泉湯の花旅館の男湯
万座温泉 湯の花旅館の脱衣所と男湯。男湯の写真はクリックで拡大。

 それより湯の花旅館の一番の特徴といえば、浴槽の横のサルノコシカケ。これがあるから祀られているのも猿茸大明神なのだろうし、万座温泉の他の旅館・ホテルとは違うとも言える。
 木箱にサルノコシカケが詰めてあり、そこをお湯が通って浴槽に注がれる。木箱の中のサルノコシカケは、思っていたよりずっと大きく、既に湯の花で染まっていて、茸類とは違う何かみたいに見える。そしてどろっとした黄色っぽい湯の花がサルノコシカケの間にたまっている。ユニークというかなんとも奇妙なお風呂。


万座温泉 湯の花旅館の女湯

 浴室にコップじゃなく湯のみが置いてあるのは珍しい。サルノコシカケのエキス入りになっているはずのここのお湯は非常に酸っぱい。後味に少し苦味。同じ万座でもさっき寄ってきた万座聚楽とは全然違う味。

 温度は熱め適温。酸性の肌が溶けているようなぬるつきをとても強く感じる。肌の上にジェルがぬってあるみたいな感触。
 ゆで卵というよりマッチ臭かな。浴槽の杭の上に湯の花が積もっていて、触れると舞う。おもしろくて湯の花を混濁させているとお湯はますます真っ白になった。

万座温泉湯の花旅館のサルノコシカケ湯
万座温泉 湯の花旅館のサルノコシカケ風呂と女湯浴室。サルノコシカケ写真はクリックで拡大。

 湯上りはフロントはまた無人になっていたが、囲炉裏の三人組は今度はごろごろと横になっていた。

女性の混浴風呂攻略ポイント

  • 混浴露天風呂
     脱衣所は男女別内湯のものが使える。お湯は濁り湯で入ってしまえば難易度は低いが、あまり女性のための設備は無い。