子連れ家族のためのポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ 脱衣所にベビーベッドはないが、広い貸切風呂あり
新平湯温泉 ひなの湯宿 松乃井 体験レポート
新平湯温泉は、奥飛騨温泉郷の中でもお湯そのものの特徴や絶景露天風呂率では目立たない位置にあるように思う。
松乃井の外観
また旅館がそれなりに建っているはずなのに温泉街と言えるような絵になる場所が少なく、なんとなく民家がポツポツある中に旅館もポツポツ立ち並んでいる印象で、佇まいとしても弱い。
大正浪漫風のロビー
ロビーの囲炉裏
けど温泉旅館数はそれなりにあり、中には評価もそこそこ高くお値段も手の届く範囲の所が多いのか、いざ奥飛騨に泊まろうとしてじゃらんだの楽天だので探すと、新平湯温泉を選ぶパターンが我が家的には多い。
「ひなの湯宿 松乃井」もその一つで、コロナ禍の旅行支援を使ったから普段の我が家の予算よりは高めだったかもしれないが、だいたい希望の条件を満たしていた。
泊まった客室
お風呂セット
そして行ってみたら、古民家風の洒落たロビーや、味も見た目もセンス良い食事などに大変満足した。
夕食
夕食の飛騨牛
で、温泉は男女別の大浴場と貸切風呂×2がある。
女湯内湯
角度を変えて
お湯は無色透明。ほぼ湯の花も無し。においはわずかに焦げたような感じ。大きな特徴は、入ってしばらくすると、肌の凹凸が埋まってしまったかのようなすべすべした肌触りになってくること。とてもなめらか。湯上りもつるつるだ。
女湯露天風呂
貸切風呂は「なごみ」と「ゆらぎ」と2室あって、どちらも内湯＋露天風呂の構成でかなり充実している。カップルや家族で貸切るには広いと感じるほど。
貸切風呂「なごみ」
いずれも露天風呂は円形でほぼ同じ作りだが、内湯は「なごみ」が木の浴槽、「ゆらぎ」がレンガの浴槽。
「なごみ」の木の浴槽
木の香りが香しい「なごみ」にも惹かれたが、レンガが珍しかったので入浴は「ゆらぎ」の方を選んだ。どちらもバリアフリーな作りなのもいいと思う。
「なごみ」の露天風呂、湯口も木製
ところで気になるのは分析表のところに、大浴場は「加水」、貸切風呂には「循環」の文字が書かれていること。でも実際に貸切風呂も循環しているようすはない。
貸切風呂「ゆらぎ」の内湯はレンガの浴槽と壁
女将さんに伺ってみると、使用している源泉は複数の井戸から汲み上げる共同源泉だが、メンテナンスをしても詰まって湯量や湯温が低下することがあるそう。そういう時にも少ない湯量で対処できるように、後から設置した貸切風呂には循環装置を設置してあるそうだ。
「ゆらぎ」の露天風呂
しかしふだんは循環の必要が無いため装置は起動していない（つまりただの源泉掛け流し）。でも装置を付けた以上、表記は循環と記載しなくてはならないためそのようになっているとのこと。
「ゆらぎ」の露天風呂は湯口が陶器
一方、男女別の大浴場は循環装置もなく自然のままの掛け流しだが、そのぶん温度調節が難しく、急に熱くなってしまうこともあり、その場合は加水しているそう（常に加水ではない）。実際に私が入浴した時は、内湯が42度、露天は41度とほどよい温度だった。
朝食、朴葉味噌は定番
露天風呂からは乾いた初冬の敷き紅葉、夜も更けてくると灯りも少し落とされて、旅情漂う湯あみのひと時。
夜の露天風呂
近隣の子連れ遊び場情報
- 新穂高ロープウェイ
- 奥飛騨クマ牧場