中ノ沢温泉花見屋旅館

子連れ家族のための温泉ポイント

中ノ沢温泉花見屋旅館体験レポート

中ノ沢温泉は7キロ離れた沼尻源泉を引き湯している。中ノ沢温泉街より源泉湧出地寄りのところに沼尻温泉の宿数軒があるが、源泉は同一。沼尻より中ノ沢の方が施設数が多く引き湯距離が長いという特徴がある。

2004年に沼尻の田村屋に日帰り入浴して、2022年のこの花見屋宿泊から半年後には沼尻源泉の川の野湯に入りに行く機会もあったが、この時はとにかく久しぶりに沼尻の強酸性泉に入りたいと思ってここを予約した。

花見屋は外の暖簾にも「日本庭園大露天風呂」の文字が躍る。ただ入浴したのは夜になってからだったので、あまり日本庭園らしさはよく見えなかった。地面にも木々にも雪がとっぷりと積もって真っ白だったし。

でも雪の上には子供が小さい雪だるまを作ったりと遊んだ後が残っていて微笑ましい。もう成長してしまったが、うちの娘たちも雪の露天風呂に入るとよく雪だるまを作っていたことを思い出す。露天は外気でぬるく、のんびりしちゃう。

日本庭園大露天風呂

内湯は普通の深さの浴槽と浅い浴槽があり、浅い方は小さい子供でも安心して入れそう。とても酸っぱ渋いお湯で、浅い方に入ると湯口の下に貯まっている湯の花がもわもわと粉状に舞い上がる。色は薄茶とも白ともつかない。

内湯、左が普通の深さの浴槽、右の小さいほうが浅い浴槽

湯口の下には粉状の湯の花がたっぷり沈んでいる

お湯は夫はつるつるすると表現していたが、私はそうでもなかった。pH2.1なのでもっと刺激的かと思ったがそれほどでもない。やはり引き湯距離が長いからか、傷でもあればしみるけど、特にヌルついたりピリついたりしない。

浅い方の浴槽

普通の深さの浴槽

しかし猛烈に指はしわしわする。そしてしばらく入っていると、上るころにはさすがに2～3ヶ所、ピリッとくる。

泊まった客室

湯上りは指がカサカサと固くなった感じもある。湿っているときは張り付くがすぐにさっぱりと乾きサラサラしてくる。

夕食

しかし最も強く特徴を感じたのは湯上り少し時間が経ってから。肩にずっしりと重みが乗ったような疲れが襲ってくる。濃い塩泉でもそうだけど、酸性泉は本当に体力を持っていかれる。この独特のずっしり感もくせになるかも。

花見屋旅館の後に寄った猪苗代湖の冬の風物詩「しぶき氷」