金浦(このうら)温泉 学校の栖(すみか)

元々尋常小学校だった跡地に作られた数奇な温泉

  • 所在地 〒018-0321 秋田県にかほ市前川菱潟1 0184-38-3883
  • 泉質 単純硫黄冷鉱泉(硫化水素型) 源泉名: 金浦温泉
  • 公式サイトURL http://www.tatsumi-kanyo.jp/konouraonsen/
  • 日帰り温泉入浴料 一人500円、入浴休憩料 一人700円
  • 日帰り温泉入浴受付時間 午前6時~午後8時半
  • 設備等 男女別内湯(硫黄泉、玉川温泉の北投石を使った人工ラジウム鉱泉)、食事処、宿泊施設(素泊まり湯治プランも有り)等
  • 私が旅行ガイド<たびねす>で金浦温泉学校の栖を紹介した記事 元尋常小学校!秋田「金浦温泉 学校の栖」は二宮金次郎像の見守る宿
[2016年4月のデータ ただし日帰り温泉入浴料、受付時間等は2017年1月のデータ]

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  • 温度★★★★☆  泉質★★★☆☆ 温度は適温
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド代わりのソファーあり

金浦温泉 学校の栖 体験レポート

金浦温泉 学校の栖の看板 金浦温泉 学校の栖の外観
金浦温泉 学校の栖の看板と外観。外観の画像はクリックで拡大。

 秋田県側の鳥海ブルーライン入口に向かっている途中、「ようこそ金浦温泉」という看板を見つけた。「イオウ温泉・ラジウム鉱泉」とも書いてある。なんかこう、ちょっと気になる感じ。
 ここに寄っていこうと思った理由はもう一つあって、この時まだ鳥海山に雲が掛かっていてね、一風呂浴びているうちにもしかしたら雲が取れるかも思ったあたりにちょうど金浦(このうら)温泉の看板を見つけたわけ。

金浦温泉 学校の栖の囲炉裏のあるロビー 金浦温泉 学校の栖のカラフルな脱衣所
金浦温泉 学校の栖のロビーとカラフルな脱衣所

 お風呂は浴槽が三つ。
 左側の一番大きい浴槽は硫黄泉の加熱循環。ミルキーブルーの綺麗な濁り湯。白い粉状の湯の花に交じってたまに黒い湯の花。きしつき強い。適温でゆで卵臭ほんわか。

 右の二番目に大きい浴槽は玉川温泉の北投石を使ったラジウム鉱石湯。
 無色透明でこちらも適温。
 今は玉川温泉の北投石は天然記念物指定で持ち出し禁止だが、指定される前に採取された石を使っているとのこと。
 ついでに言うと、昔は証拠として浴室にその石を並べてたらしいんだけど、不届き者が小さいやつを盗んで帰っちゃうのでその後は見えないところに移したそうな。泥棒はいかんよ、泥棒は。

金浦温泉 学校の栖の浴室
左の大きな浴槽が加熱した硫黄泉、右奥がラジウム泉、隠れてよく見えないが右手前が非加熱硫黄泉

 ラジウム鉱泉の隣に一番小さい浴槽。これは硫黄泉の非加熱掛け流し。
 掛け流しというか、この時は貯め湯になっていたけれども。蛇口が三つついていて、真ん中は使用禁止、右が水道水、左が源泉となっている。
 なんで水道水の蛇口が? 喉が渇いた時の飲用っぽいけど変な感じ。なんせ非加熱だからぬるいを通り越して冷たい。さらに水道水を追加する意味は無い。

金浦温泉 学校の栖の非加熱硫黄泉浴槽 金浦温泉 学校の栖の加熱硫黄泉
女湯の非加熱硫黄泉(蛇口が三つある)と男湯の加熱硫黄泉。窓の見える男湯の加熱硫黄泉画像はクリックで拡大。

 そうこの非加熱源泉はめちゃめちゃ冷たい。薄青く透明に近いが止まっていたカランをひねると強いゆでたまご臭のする源泉が出てきた。
 あまりに冷たくて腿ぐらいまで入ってギブアップ。その後も加熱浴槽に入った後、何度かチャレンジしたけどやっぱり腰までは入れなかった。
 湯上りは指先がゆで卵くさくなる。

金浦温泉 学校の栖のレトロなストーブ 金浦温泉 学校の栖の二宮金次郎像
金浦温泉 学校の栖のロビーのレトロなストーブと、中庭の二宮金次郎像

 なおこの学校の栖(すみか)は明治7年から昭和55年まで公立小学校だった場所で、学校が統廃合されて廃校になったのち、秋田新聞の会長が1億円で買い取り、硫黄谷温泉を引いてきて、北投石を入手して、秋田新聞社社員のための温泉にしたものだ。
 でも続けていかれず手放して、いったんは温泉病院になり、温泉病院も廃業して、今の経営者が買い取った。
 新聞社の温泉だった時はとても豪華な施設だったらしいが、最後に売りに出された時はその頃に比べるとかなり手ごろになっていたということだった。

金浦温泉 学校の栖の食事処に至る廊下
金浦温泉 学校の栖の食事処「竹林」に至る廊下

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