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◆◇会津東山温泉巡り◇◆

28.きらきら街の灯りを見下ろす露天風呂











 それからは表示に従って進めば浴室までたどり着けた。
 浴室に至るまでの表示が派手な装飾でテーマパークみたいだ。
 どうも宙の湯と棚雲の湯という二種類の浴室があるようで、男女日替わりで使われているようだ。この時の女湯は棚雲の湯の方だった。

 流石に混んでいた。
 今回の旅で一番、というか唯一混んでいたお風呂がこれだったかもしれない。ほとんどの旅館のお風呂はほぼ貸切に近かったので。
 夕食を終えた家族連れやグループ客が沢山入浴していた。夏休みだから特に小学生ぐらいの子供が多い。
 窓を広く取った長方形の内湯も混んでいたが、露天風呂も。



東鳳では酔っているのもあってか、まともに手振れしていない写真ひとつ無いや。すいません。



 しかし露天風呂に出てみてその景観には感動した。
 芦ノ牧温泉の大川荘も棚田型の露天風呂を作って渓流を楽しめるようにしていたが、東鳳の棚雲の湯はずっと大きな棚田だった。
 広い階段状の浴槽が三段整然と並び、一番下の段は浅く、寝湯のように枕の部分が付いている。
 温度は上から気持ちぬるめ、熱め、ぬるめの順。
 のんびり入りたい人が多いのか、ぬるめの上と下が人気だった。
 東山パーク源泉という自家源泉で、加水、加熱、循環、プールのような塩素臭と湯遣いは少々残念系。無色透明できしつきがあるところは他の東山温泉と同じ特徴だ。
 正直なところ、温度を下げる目的で加水するならその後加熱するなよと言いたくもなるが、まあこの辺はいろいろ事情もあるのだろう。

 なんだかんだ言っても、お湯遣いを吹き飛ばすほど景色は良かった。
 昼間入った温泉が全部渓流沿いで川を楽しむ作りだったのに対し、川から離れてひたすら坂道を登っただけはあった。
 こうしてたまたま東鳳を訪ねるのが夜になったのも采配なのかもしれない。

 左側には低い山が迫っているが、右方向に向けてちょうど開けて眼下には会津若松の盆地の灯りがきらきらと煌めいている。
 こんな景色と出会えると思っていなかったのでとても嬉しい。
 ちょうど露天風呂に出てきた子供たちが夜景を見つけて「わーっ」と歓声を上げた。

1-29能舞台を使った方言の昔話へ続く


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