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◆◇会津東山温泉巡り◇◆

27.東鳳で右往左往






 でも全部食べ終わった後はやっぱり湯めぐりモードに戻った。
 時間は既に7時40分。
 夜道は迷いやすいこともあってもう最初から2湯巡るのは諦めていた。
 ターゲットは一つ。庄助の宿瀧の湯から一番近い御宿東鳳、ここ一か所に絞るぞ。

 そうと決まれば善は急げ。ほろ酔いのまま浴衣姿に自前のサンダルで外に飛び出す。
 東鳳は温泉街入口の花春のゲートを潜らずその手前の分岐を左に進む。つまり庄助の宿瀧の湯とさっき歩いて巡った原瀧新滝のある通りより一本山側の道沿いになる。

 離れて建つ温泉旅館以外に灯りが無いのでちょっと怖い。
 地図で見るとすぐ近くに見えたが、上り坂だからか意外と遠く感じる。
 巨大な東鳳の看板はあったが、どうも道沿いにあるのは駐車場で、本体の建物はその駐車場をさらに上に昇らないと着かないようだ。もう息が切れる。酔ってるのかな。





 駐車場には車がたくさん停まっていた。ここもかなり大型の旅館のようだ。何しろ駐車場のスペース自体が大きく取ってあるので塀に沿って登っても登っても建物に着かない。
 けれども何とか明るい玄関目指して登った。
 入り口の前でちょっと息と襟を整えて、それから自動ドアの中に入った。

 東鳳も芦ノ牧温泉で見てきたようなきんきらゴージャスな旅館だった。
 やっぱり結婚式場かと思うような色彩が溢れている。
 既にタイムリミットまで5分を切っていたかもしれない。
 でもやっぱりJTBの手形は有効だった。
 ただ、この宿で初めて連絡先を書かされた。忘れ物があった時にお届けするためという話だった。
 その代わりというわけではないのだが、帰りは宿泊宿まで車でお送りしますとも申し出てくれた。これは遠慮させてもらった。どうせ帰りは下り道だし、入浴時間も読めなくて申し訳なかったから。といいつつも、もっと遠い宿からの遠征だったら夜道を歩くのは怖いのでお願いしたと思う。
 そして受付ではにこやかに浴室は3階ですと教えてくれたが、とにかく時間が無いと思って手近なエレベーターの前に行き、乗ってボタンを押そうと思ったらなんと3階の浴室に行かれなかった。

 エレベーターの3階の表示に客室しか書かれていなかったのだ。メインの浴室が記載されていないとなると、そこからは行かれない可能性が高いと思われる。
 えっ、と思ったがしょうがなく元の階に戻って降りた。
 この東鳳のロビーのあるフロアの作りはちょっと変わっている。
 とても広いスペースで、中央がすっぽりと下の階への吹き抜けになっていて、正面のエスカレーターでまず下へ降りるのがデフォルトのような感じ。
 ということは、あのエスカレーターでいったん下の階に降りてから、別のエレベーターで浴室のある階まで昇らなきゃならないのかな。
 他にも行き方があるのかもしれないが、こちらは湯めぐりパスポートに記された日帰り入浴時間を過ぎかけていることに焦りを感じているし、ほろ酔いなのもあって頭が回らない。
 デパートに来たみたいだなと思いながらエスカレーターでひとつフロアを降りて、それから新たに見つけたエレベーターに乗った。
 今度のエレベーターは3階に客室の他に「宙の湯・棚雲の湯・マッサージルーム・タワー棟連絡口」の表示があったのでこれで浴室に行かれそうだ。迷路みたいだな。






1-28きらきら街の灯りを見下ろす露天風呂へ続く


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