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◆◇会津東山温泉巡り◇◆

20.庄助の宿 瀧の湯にチェックイン








これは庄助の宿 瀧の湯の高級別館 旅館松島



 3時。
 いったん庄助の宿瀧の湯に戻ってきた。
 自分としてはこのままJTBの湯めぐりパスポートに記載されている会津東山温泉の残る2軒を回ってから戻るつもりだったのだが、2湯ぐらいでたぶん終わりにするだろうと思っていたパパが「何なら今から芦ノ牧温泉まで連れて行ってやるよ」と言ってくれたからだ。
 「えっ、ホント!?」
 珍しいじゃん。
 「誕生日プレゼントだから」
 「・・・」ちょっとフクザツ。
 そう、私の誕生日は3日後の8月5日。
 ちなみに庄助の宿瀧の湯は誕生日前後一週間の宿泊に限りオリジナルハーフワインプレゼントとあったので、こちらも夕食時の楽しみだ。

 まあとにかく今から芦ノ牧温泉の2軒を回れば、残りは泊まる宿を除いて2軒。さっき通ったメインストリートではなく、もう一本山側の道に建つ御宿東鳳と、くつろぎ宿新滝の姉妹館くつろぎ宿千代滝。
 この2軒は夕食後に歩いて回ればいいや。幸いどちらも夜8時まで受け付けている。
 ・・・と、その時は思っていた。





 そうと決まればまずは庄助の宿瀧の湯にチェックイン、それから芦ノ牧温泉に遠征する準備を整えなくては。
 チェックインカウンターで受け付けをしてくれたのは先ほど湯めぐりパスポートに押印してくれた男性従業員だった。
 手続きを終えてすぐに部屋に案内してもらえるのかと思えば、今度は女性従業員にバトンタッチして、どうぞこちらへとロビーの窓際にある座席にいざなわれた。
 宿帳にサインしていると、運ばれてきたのはお抹茶と羊羹、そして何故かお屠蘇を飲むときに使うような小さな杯。
 「羊羹は東山温泉の松本屋のものになります。それからこちらの器は」とちょっと後方を差して「あそこにある利き酒振る舞いサービスでお使いください」とのこと。

 席からは大きな窓の外、しぶきをあげて流れる湯川と対岸に組み立てられた能舞台がよく見える。
 能舞台!? なんでそんなものが川岸に?
 どうやら毎晩9時にその能舞台を使って会津の昔話など何かしらイベントをしているらしい。
 至れり尽くせりだなぁ。





 とにかくまずはお抹茶と羊羹を頂く。羊羹はあっさりとした上品な味で泡立つ抹茶とよく合う。
 それから利き酒サービスに行き、片っ端から飲んでみる。
 名倉山弓月かほり、末廣生酒、会津ほまれ姫さゆり、瀧の湯×花春オリジナル酒、瀧の湯×花春にごり酒・・・この中だと弓月が好みだな。
 最後の一本は会津ほまれ淡麗辛口・・・とそれも杯に注ごうとしたら、「いい加減にしろ、俺は飲めないんだからさっさと芦ノ牧まで行くぞ」とたしなめられてしまった。

 通りがかった従業員に急ぐからと部屋を教えてもらい、とりあえず荷物を運ぶ。
 部屋はアウトバスの安い方を選んだので廊下の奥の方、入り口に屋根が付いていない。
 でも建物は渓流に沿って横長の作りなので窓からの景色は川を見下ろす十分なものだった。部屋自体も綺麗で和風旅館のそれでありながら、洗面所が独立しておらず陶器の洒落た作りだったり、どこか都会的な個性を感じさせる。
 卓上に置かれていた温泉まんじゅうが固形燃料で温めることができるようになっていてそれにも驚いた。






1-21芦ノ牧温泉へ続く


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