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◆◇会津東山温泉巡り◇◆

17.原瀧と川を見下ろす露天風呂











 ここまで来れば目指す原瀧はすぐ。
 ここかと思うとすぐ右手の川沿いだった。

 原瀧の建物は大きいながら古そうだなと言うのが最初の印象だった。如何にも昭和の時代に建てられた温泉ホテルと言った風情だ。
 しかしロビーは新しく広々として中央に飾られた花が高級感を出している。
 ちょうど2時になるかならないかと言った時間だったのでJTBの湯めぐりパスポートを出すと、どうぞどうぞと招き入れてくれた。





 お風呂は地下2階。フロント横のエレベーターで降りる。
 地下と言っても地面の下ではなく、川に面して斜面に立っているのでむしろ川に近い場所が建物で言う地下になる。
 脱衣所には髪を結ぶためのカラフルなゴムやおむつを捨てるためのゴミ箱などもあり家族連れに使いやすそうだ。
 浴室は窓を大きく取った立派なもので、底がタイルの長方形の浴槽は中央に石の湯口が付いている。
 石灯籠が飾られているのが和風の雰囲気だ。

 内湯は循環だが露天風呂は掛け流しだと言うので内風呂はそこそこにいそいそと露天に移動した。
 階段を下っていく。突き当りの左が露天風呂に続くドアだ。





 そこはちょうど渓流に向けて壁を取り払ったような岩風呂だった。
 奥の方の三方と屋根は塞がれているが、川の側は屋根を支える柱だけでもう本当に身を乗り出せば川の上の空間になる。
 無色透明のさらりとしたお湯で臭いは無く、軽いきしつきはあるものの、すぐにすべすべとした肌触りに変わってくる。
 温度は熱からずぬるからず。
 壁側にある湯口から静かにお湯が流れ込んでいて、湯口の周りは少し熱くなっていた。
 湯口とは逆にお湯が溢れていく側を見たら、大きな沢蟹がすっかりゆだっていた。あらあら。

 何となく先入観で東山温泉のお湯は集中管理なのかと思っていたが、どうやら独自源泉のよう。東山温泉原瀧源泉とあり、川床から湧出しているもの。
 この後何軒も廻ったが、ほとんどの宿は独自源泉だった。
 川に面した岩に腕を預けて顎を乗せるとゆるゆると緊張がほどけていく。
 小鳥が飛んできて目の前の枝にとまった。
 秋にはこれらが全部錦に変わるのだろう。

 滝音は聞こえるが女湯からはほとんど滝は見えない。
 後で聞くと男湯の露天風呂からはよく見えたそうだ。






1-18新滝と千代滝へ続く


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